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VistaJet、ビジネスジェット予約サービス「XO」を日本で展開。ブローカー介さず、ネットで即時に手配
ネットで簡単・即時に機体を手配できるサービスを、日本を含むアジア地域で展開すると発表。羽田空港で記者会見を実施し、同時にVistaJetが運航するボンバルディア・グローバル7500も公開した。

世界各国に向けたビジネスジェット事業を展開するVistaは9月26日、インターネットを利用したオンデマンド予約サービス「XO」を、日本を含むアジア地域で展開すると発表した。また羽田では、子会社のVistaJetが保有する最大の機体、ボンバルディア・グローバル7500を公開した。
XOは、ブローカーを介していた従来の航空機手配を、ネットで即時にできるようにしたもの。これまでは利用者と航空機オペレーターがブローカー経由で何度もコンタクトをとる必要があり、フライトの確定までに数日を要していた。XOでは、インターネットやスマートフォンのアプリからアクセスするだけで幅広いフリートから最適な機材を選択でき、価格もその場で提示されるなど透明性を確保。また、航空機を利用する前後の地上交通もあわせて手配が可能となっている。

ドバイに本社を置くVistaは、欧米やドバイ、香港など、世界20都市に拠点を持つ。会員制サブスクリプションサービスや航空機の運航管理など、ビジネス航空に必要となるあらゆるソリューションを提供しているが、機体そのものは所有していない。運航は子会社のVistaJetなどパートナー航空会社が担当し、短距離の国内移動から大陸間などの長距離移動まで、2,100機以上のフリートの中から最適な航空機を提供している。

Vistaによると、2025年上半期の日本と海外を結ぶビジネスジェットのシェアにおいて、同社は52%と半数を上回り、主要な発着地は東京、大阪、北海道が上位を占める。需要の増加が大きいのは那覇と大阪で、それぞれ55%、45%増えているという。日本発着の国際運航では香港を結ぶフライト数が最大で、続いてソウルが2番手につけている。
また同時期におけるVistaJetのプログラム会員数は、前年同期から22%の増加を記録。日本に限ると50%で、最も成長率が高い地域のひとつとされている。

羽田で公開された機体は、VistaJetのフラッグシップに位置付けられているグローバル7500で、登録記号は9H-VIN。航続距離は約1万4,000kmとなり、最長17時間の連続飛行が可能だ。これは東京からニューヨークなど米東海岸へも到達でき、ビジネスジェットとしては最長クラスとなる。
客室の広さは、高さが1.88m、幅が2.44m、奥行きが16mで、座席仕様では最大14名、キャビン全体をベッドで運用する場合は8名まで搭乗可能。カーゴスペースは5.5㎥の広さで用意されている。
現在、VistaJetはこのグローバル7500を18機運航している。



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