ニュース

就航間近のJAL A350-1000、JA08WJ「飛行前改修」で登録記号の識別板と機内の鶴丸ロゴを取り付け!

JALにとって20年ぶりの新型国際線フラッグシップとしてデビューしてから、間もなく1年を迎えようとしているA350-1000。早いもので8号機(JA07WJが未納入なので受領は7機目)が日本に到着したのが12月7日、その同機が路線への投入を前に羽田空港の格納庫で「飛行前改修(ひこうぜんかいしゅう)」と呼ばれる作業を実施した。JAL機としての魂を込める工程の一端を垣間見る機会を得た。

文:深澤 明 写真:深澤 明
X Facebook LINE
羽田空港の格納庫内にてエアバスA350-1000型機(JA08WJ)とご対面。
L1ドアの外から機内を臨む。まだ金色の鶴丸ロゴは取り付けられていない。

まず取り付ける、“JA08WJ 国土交通省”の識別板

 羽田空港の格納庫にてご対面したのは12月6日にフランス・トゥールーズを発ち、翌7日に羽田空港へとフェリーされてきたエアバスA350-1000型機のJA08WJだ。

 今回は就航に向けて実施される「飛行前改修(ひこうぜんかいしゅう)」の一部として、識別板と鶴丸ロゴの取り付け作業を見ることができた。識別板とは“JA08WJ 国土交通省”と打刻された国籍を示すプレートのことで、L1ドア開口部の機体側上部に貼り付けられる。

 今後L1ドアから乗り込む時には、後ろから来る搭乗者には気をつけつつ、識別板を是非とも見てほしい。この識別板は当然のことながら今後この機が売却されたり退役して登録が抹消されるまで付き続けているので、識別板が貼られていない状態を目の当たりにするのは相当レアなことといえる。

 機体側にも識別板の裏面にも接着剤を塗り、さらに4隅を金具で固定してゆく。作業時間としては15分程度で、慎重かつ丁寧に貼り付け作業が行なわれた。

L1ドア開口部の上部に識別板が貼り付けられる前のレアな状態。
こちらが打刻された識別板。機体登録番号のJA08WJと国土交通省の文字が打刻されている。
識別板の貼り付け作業を行なうJALエンジニアリングの整備士のお二人。
接着剤を機体側に丁寧に塗りつける。
識別板の裏側にも接着剤を均等に塗りつける。
土台にピタリと合うように慎重に押しつける。
金具で固定するための穴を、貼り付ける土台側に届くようにドリルで作ってゆく。
4隅を金具で固定してゆく。
識別板の表面を丁寧に拭いて完成。ここまでで15分ほどの作業だ。

次のページ:
続いて、機内に輝く鶴丸マークを取り付ける!

関連キーワードもチェック!