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国際共同開発エンジン「V2500」開発資料集が、科博の「未来技術遺産」に登録

IHI、三菱重工、川崎重工が参画し、MD-90やA320ファミリーに搭載されているV2500。設計や国際共同開発についての詳細な記録が高い価値を認められた。

文:本誌編集部
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V2500-A1。(Photo:IHI)

 一般財団法人日本航空機エンジン協会(JAEC)が参画した国際共同開発エンジン「V2500ターボファンエンジン 及び 開発資料集」が、国立科学博物館の2024年度「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録された。

 V2500エンジン開発資料は、設計や国際共同開発についての詳細な記録であり、日本の航空エンジン開発を語るうえで高い歴史的な価値があるとされた。

 V2500エンジンは、日本企業が初めて民間航空機エンジンの国際共同開発に参画した航空機エンジン。1983年にアメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、日本の5か国(IHI、川崎重工業、三菱重工業が参加したJAECとして)の共同開発で、合弁会社International Aero Engines(IAE)が事業主体となって販売・サービスを展開。JAECは

 日本のエアラインではJAS(日本エアシステム)のMD-90やANAのA321ceo(搭載機は全機退役済み)、ジェットスター・ジャパンのエアバスA320ceoが採用。ジェットスター・ジャパンのエアバスA320ceoは現在も運用中だ。

登録証授与式の様子。(Photo:IHI)
IHI、三菱重工、川崎重工が参画し、MD-90やA320ファミリーに搭載されているV2500。設計や国際共同開発についての詳細な記録が高い価値を認められた。

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