最初からフレイターとして作られた飛行機に窓がないのは、必要がないという理由だけでなく、軽くできるからだ。しかし旅客機からフレイターへの改造で、わざわざ手間と費用をかけて窓をつぶしていくのはなぜか。
767-300BCFに設けられたカーゴドア。サイズはフレイターとして作られた767-300Fと同じだ。これだけの開口部を作っても大丈夫なように周囲の胴体は補強されている。
旅客型のA321ceoとフレイターに改造されたA321P2Fのメインデッキ。シートやオーバーヘッドビンは撤去され内装パネルは内径ギリギリに。床面も補強されている。
貨物室とコクピットを隔てる壁は、不時着の衝撃で貨物が外れてぶつかってもパイロットを守れるだけの強度がある。
窓の取付部。窓自体は与圧に耐えるだけで胴体の強度を受け持たず、むしろ強度を低下させてしまうために周辺が補強されている。それだけ重いということだ。
羽田エクセルホテル東急「ANA ROOM」に備えられている787のアクリル窓を使った椅子。与圧による数百キロの力に耐えられるだけあって丈夫だが、重量もある。
フレイターに改造された旅客機の窓は、もともとのアクリル窓を塗装したのではなく、アルミ合金製プラグと交換したものだ。
747-400BCFではメインデッキのドアが無効化され、窓はプラグに交換されている。アッパーデッキにはシートが残されているため、非常口や窓は生かされている。
A321P2Fはドアやスライドシュートが無効化されており、窓もプラグに交換されている。ただし翼の着氷などを観察できるように最小限の窓は残されている。
旅客機からの改造ではなくフレイターとして作られた767-300F。かつてJALが導入したもので、無塗装であるため窓やドアのない滑らかな表面であることがわかる。
TOP連載一覧貨物専用機に窓がないのは理由がある~ 連載【月刊エアライン副読本】