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国際線で飛行機通勤! JALのプレミアムエコノミー席で、ソウル・金浦空港から東京へ

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お弁当に進化したソウル線の機内食

 金浦空港を離陸した機体は、ぐるっと旋回し、一路東京へ! 追い風の影響もあり、国内線並みの飛行時間しかないソウル→東京線。シートベルトサインが消灯するとすぐに機内サービスが始まります。

 こうした飛行時間の短さもあり、JALのソウル線といえばこれまで紙袋入りの軽食が提供されていました。しかし2024年8月以降、お弁当箱にちょっとだけ“グレードアップ”。日本発の便や、ソウル発でもJL92・94便では「JAL創作御膳」と題したガッツリ系メニューのお弁当が提供されるようですが、筆者が搭乗したJL90便だけは“創作御膳”の冠がつかない、比較的軽めのお弁当が提供されます。

短い飛行時間でも乗客全員に提供できるよう配慮されているソウル線の機内食。お弁当もサッと配膳・回収ができる仕様です。一緒にいただいたドリンクは、もちろんスカイタイム!
この日はローストビーフのチャパタサンド、地中海風ペンネサラダ、パイナップルというメニュー。筆者のお昼にはちょうど良いボリュームです。え?「まだ朝の8時半じゃん」って? いやいや、朝ごはんはさっきラウンジで食べたので、これは紛れもなく“お昼ごはん“です(笑)。

 食後はちょっと作業をしたかったので、機内Wi-Fiに接続します。JALは10月1日から国際線Wi-Fiも無料化していて、エコノミークラス利用者は1時間無料で使用できるのです(ファーストおよびビジネスクラス利用者はフライト中ずっと無料)。JAL 787の機内Wi-Fiは概ね1万フィート以上で利用可能ですが、ソウル線だとちょうどこの時間が1時間強なので、エコノミークラスでも実質“フライト中ずっと無料”のようなものです。

食後には緑茶をいただきます。提供されたコップは、2024年10月〜11月の期間、JAL全路線の機内サービスに使用されていたもので、水上詩楽氏のアート作品、「タイトル不明」があしらわれています。「HERALBONY Art Prize 2024」において、JAL社員投票で選ばれる「JAL賞」を受賞した作品です。
エコノミークラスのシートに対する「JAL SKY PREMIUM」のもう1つの特徴が、レッグレストが付いていること。さらにリクライニングも座面がスライドする方式ため、後ろの人を気にせず好きなだけ倒すことができます。いずれもアームレストのボタンを押して手動で操作する形です。

 機内でのくつろぎタイムも束の間、気づけば機体は房総半島上空に達し、シートベルト着用サインが点灯しました。この日は南風運用で、着陸はRWY22のようです。雲は多いものの、ソウルとは打って変わって空気が澄んでいる東京。午前のRWY22への着陸は景色も最高です!

東京湾北側の湾岸エリアをかすめるように進入。東京ゲートブリッジ付近で最終旋回し、滑走路に正対します。

 RWY22に着陸すれば、国際線ターミナルはすぐ目の前です。特にこの日はサテライトの144番スポットへの到着だったので、着陸後すぐにスポットインしました。

 以上、楽しい朝のソウルからのフライトレポート……ってこれで終わりじゃなかったですね。まだ通勤の途中でした(笑)。

到着した隣のゲートからは、ちょうど香港行きのキャセイパシフィック航空CX543便がプッシュバックするところ。この便には村田尚之カメラマンが搭乗していて、飛行機通勤なんて浮かれたことをしている筆者を横目に、本誌1月号のために一生懸命取材をしてくれていました。

果たして、出社には間に合ったのか?

 さて、ここからが本当の試練です。JL90便は定刻10時の到着ですが、実はそれでも11時に間に合うか、微妙なラインなのです。しかも今日は風の影響か、はたまたRWY22まで回り込んだせいか、6分ほど遅れての到着。飛行機を降りると、時刻はすでに午前10時10分過ぎでした。羽田空港から弊社のオフィスまではスムーズに行っても45分ほど。さらに通勤途中とはいえ、入国審査・税関検査はしっかり受けなければいけません。

 顔認証の恩恵を最大限に享受し、いずれもスムーズに通過。さらに預け荷物もなかったので、降機からおよそ10分後には電車に乗れました。これは、間に合うかも!?

弊社、イカロス出版が入居する神保町三井ビルディングに到着!

 そして、会社に着いた時間は……11時05分! ギリ間に合いませんでした。「到着6分遅れなんて飛行機じゃ定刻通り、それどころか電車でも遅延証明書が出ないレベルの遅れだし、どうしよう」と悩んだ末、月刊エアライン編集部だからこそ通用する(していない)奥の手、Flightradar24証明書を行使!
※ちなみに飛行機にも遅延証明書はあり、例えばJALの場合、30分以上遅延した便についてWebサイトからダウンロードできます。

 プレイバック機能でJL90便の航跡を見せて「見てください〜本当にディレイ(遅延)したんです〜」と泣きつきます。民間機専門誌だからこそ通用する(していない)言い訳の結果、AIRLINE Webの記事にすることを条件に、なんとか許してもらえました。というわけで生まれた、今回の「遅刻の免罪符として書かされたルポ」……ではなく「皆さんに飛行機通勤の楽しさをお伝えしたくて喜んで書いたルポ」、お楽しみいただけたら幸いです!

筆者の“遅延証明書”、Flightradar24のプレイバック画面。確かに6分遅れていますよね? 間違いないですよね?(そういう問題じゃない)
Courtesy of
Flightradar24.com
月刊エアライン編集部の日々のヒコーキ活動をユル〜く紹介する連載「ある日のヒコ活」。先日の韓国・ソウル旅行の最終日、朝の便で帰ってまったり在宅勤務する気が満々だった筆者ですが、急遽そのまま出社することに。そんなソウルからの飛行機通勤の模様をレポートします。

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