ニュース
JCAS、就航時期を2026年秋へ変更。ATRの納入遅延やパイロット訓練計画の見直しで
就航予定を当初の2026年春から秋へ延期。安全運航体制のさらなる強化に向けて、準備期間を確保する。
文:本誌編集部

ジェイキャスエアウェイズ(JCAS)は、8月29日、関西空港と富山・米子を結ぶ同社初の定期航空路線について、就航時期を当初予定の2026年春から同年秋に延期すると発表した。運航するATR72-600の納入遅延や、パイロット訓練計画の見直しを受け、より確かな安全運航体制を整えるための判断だという。
JCASは関西空港を拠点に定期路線への参入を目指すエアライン。ATR72-600を用いて、空白地帯となっている地域間の航空ネットワークを再構築し、地域活性化につなげる計画だ。まずは富山・米子の2路線から事業を始動し、順次ネットワークを拡大する。
同社は2024年、Avation PLCとATR72-600の12年間のリース契約を締結。当初は2025年10月に機体を受領予定だったが、生産遅延の影響で2026年2月にずれ込むこととなった。
JCASの代表取締役である白根清司氏と梅本祐紀氏は「期待してくださる地域や株主の皆さまにご迷惑をおかけするが、安全で地域に愛される航空会社として離陸するための大切な助走期間と考えている」とコメント。企業理念「日本のローカルが、もっと活きる路を。」の実現に向け、全社一丸で準備を進める姿勢を強調した。
関連記事
関連キーワードもチェック!
関連リンク