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FDA、バッテリー駆動式GPUを採用。AGP製の国産製品を初導入

FDAが航空機用バッテリー駆動式GPU「Be power.GPU」を導入。AGPが2022年に発表した国産品である。

文:本誌編集部
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 フジドリームエアラインズ(FDA)は2月21日、国産初の航空機用バッテリー式GPU(地上動力装置)「Be power.GPU」を導入したことを発表した。

 航空機が持つAPU(補助動力装置)の使用時間を減らし、GPUの使用時間を長くすることはCO2排出削減に効果があるとして、政府の取り組みでも推進されている。大規模空港においてはランプ埋設型の固定式GPUを備えていることもあるが、多くの空港ではディーゼル式のGPUを使用。これでもAPUに比べればCO2排出量は少ないが、この効果をさらに高めるものとして注目されているのがバッテリー駆動式GPUだ。

 FDAが採用したのは、国内で航空機への電力・空調供給事業などを展開するAGP(エージーピー)が2022年に試作機を発表した製品。冬期試験、夏期試験を繰り返し、製品化を進めてきたが、今回、初の導入事例となった。ディーゼル式のGPUと比較して約3分の1、APUとの比較では約10分の1にまでCO2排出を抑制することができる。

 FDAは本機1台を県営名古屋空港(小牧)に導入。2月26日ごろからの運用開始を予定している。

FDAが航空機用バッテリー駆動式GPU「Be power.GPU」を導入。AGPが2022年に発表した国産品である。

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