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蒲田と京急蒲田付近を結ぶ新空港線、整備計画の認定を国交省に申請

羽田エアポートラインと東急電鉄が進めている、蒲田駅と京急蒲田駅付近を結ぶ連絡線の整備。8月1日、両社は国土交通省に整備計画の認定を申請した。

文:本誌編集部
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東急多摩川線で現在使用されている7000系電車。Photo: Yuta Warrens/AIRLINE

 羽田エアポートラインと東急電鉄は、新空港線の整備に向けた速達性向上計画の認定を国土交通省に申請した。

 この速達性向上計画は、都市鉄道等利便増進法に基づいて2025年4月4日に認定を受けた整備構想・営業構想に沿って申請するもの。東急多摩川線の矢口渡駅=蒲田駅間で分岐後、蒲田駅を経由し、京急本線・空港線の京急蒲田駅付近までを結ぶ連絡線(新空港線)および連絡施設を新設。新空港線と東急多摩川線との間で直通運転を実施し、さらに一部の列車については多摩川駅から東急東横線に乗り入れる。JR京浜東北線、東急多摩川線および池上線の蒲田駅と、京急蒲田駅の分断を解消し、さらに渋谷・新宿・池袋のほか、東京都北西部・埼玉県南西部から羽田空港へのアクセス性向上を目指している。

 新空港線および連絡施設は羽田エアポートラインが整備・保有し、東急電鉄が使用して営業する。新空港線には既存の多摩川線の車両(3両編成)のほか、東横線の8両編成の車両が乗り入れ、朝の最混雑時間帯では1時間あたり20本程度、その他の時間帯は1時間あたり10本程度の運行を計画する。整備により、中目黒駅~京急蒲田駅付近(仮称:蒲田新駅)間は約36分から約23分に(約13分短縮)、自由が丘駅~京急蒲田駅付近間は約37分から約15分に(約22分短縮)なる。

 整備工事は2025年10月から開始し、運行開始時期は2030年代後半から2040年代前半を想定。残存工事を含め、工事期間は2042年3月までを予定している。

計画の概要図。
計画の概要図。
羽田エアポートラインと東急電鉄が進めている、蒲田駅と京急蒲田駅付近を結ぶ連絡線の整備。8月1日、両社は国土交通省に整備計画の認定を申請した。