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ZIPAIR、悪天回避に活用する「3DARVI」の新機能を導入。全世界の航空気象情報とルート描画機能が利用可能に
新機能により、悪天の状況をリアルタイムで把握したり、飛行ルートに重ねたりすることが可能となり、より安全な運航につながる。
文:本誌編集部

ZIPAIRは、航空気象サービス「3DARVI」において新たに追加された機能を導入したことを発表した。これらの新機能を導入するのはZIPAIRが初となる。
「3DARVI」はエムティーアイが提供する、フライトプラン(飛行計画)と航空気象データを三次元的に可視化する航空気象システム。ZIPAIRでは2024年2月より利用していて、悪天候の予測や運航に影響を与える情報を一画面にまとめて確認できるシステムだ。そこに5月1日より全世界対応の航空気象情報が、6月30日よりルート描画機能が、それぞれ新機能として追加された。
全世界対応の航空気象情報は、これまで日本周辺のみ可視化できた航空気象を、全世界へと拡大。さらに、晴天乱気流(CAT)や着氷(Icing)の3D表示にも対応したほか、全球衛星画像、飛行場気象情報、シグメット情報(SIGMET、空域の重要な悪天に関する情報を提供するもの)なども追加された。これらの情報をリアルタイムに把握できることで、より安全に運航ができるようになる。
そしてルート描画機能は、3Dで可視化された気象情報と、飛行経路を重ねて表示するもの。天候の状況を踏まえた最適なルート選定を可能とし、パイロットや運航管理者の判断を支援する。
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