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パリ線投入への布石! JAL エアバスA350-1000の9機目が羽田空港に到着

4月24日、新たに羽田空港に届けられたJA07WJを含めて現在9機を受領し、盤石の体制を固めつつあるA350-1000によるJALの長距離国際線。5月には羽田=パリ線、6月には羽田=ロサンゼルス線へ投入される予定で、JAL国際線の新フラッグシップ機はますます活躍の場を広げる。

文:宇山好広(本誌編集部) 写真:宇山好広(本誌編集部)
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終日雨天の前日からいくぶん回復し、曇天ながらも晴れ間がのぞく羽田空港にランディングしたJA07WJ。

JA07WJが満を持して日本に!

 エアバス社の組立スケジュールの変更に伴い、8号機(2024年12月受領)、9号機(2025年1月受領)と引き渡しの順番が入れ替わったJALの最新鋭機、A350-1000の7号機(登録記号JA07WJ)が4月24日10時17分、羽田空港のRWY34Lに軽やかにランディングした。

 フェリーフライト(JL8102便)は、エアバス社の本拠地であるフランス・トゥールーズのブラニャック国際空港(TLS)のRWY32Lを現地時間4月23日の14時15分に離陸し、イタリア、ブルガリア、ウズベキスタン、中国上空などを経て、12時間46分というロングフライトの末、羽田空港のA滑走路に無事着陸した。なお、当フライトは3名の運航乗務員が担当した。

 着陸後、その優雅なスタイルをあらためて披露するかのように第1ターミナルの前をゆっくりとタキシングした後、新整備場地区の214番スポットに到着した。

新整備場地区の214番スポットにむけてタキシングする姿は堂々たるもの。
滑らかな形状が特徴的なウイングレットも美しい曲線を描く。

5月にはパリ、6月にはロサンゼルスへと翼を広げる

 今回到着したJA07WJに加えて、2025年度中にはさらに2機を導入し、A350-1000は計11機体制となる見込み。ちなみに、初号機は2023年12月15日、2号機は2024年1月15日、3号機は同3月31日、4号機は同8月1日、5号機は同8月11日、6号機は同10月3日に、それぞれ羽田空港に到着している。今後、JA07WJは各種整備や日本国籍の航空機であることを示す識別板の取り付けなどの就航前整備を受けた後、欧米路線を中心に投入される予定。

 現在、JALのA350-1000は、2024年1月24日から羽田=ニューヨーク線、4月17日から羽田=ダラス・フォートワース線、10月24日から羽田=ロンドン線で活躍しているが、5月1日からは新たに羽田=パリ線に投入される予定。さらにAIRLINE webでも既報の通り、6月30日から羽田=ロサンゼルス線への投入も決定した。

主翼下と胴体後部に表記されている、真新しい登録記号JA07WJが見て取れる。
4月24日、新たに羽田空港に届けられたJA07WJを含めて現在9機を受領し、盤石の体制を固めつつあるA350-1000によるJALの長距離国際線。5月には羽田=パリ線、6月には羽田=ロサンゼルス線へ投入される予定で、JAL国際線の新フラッグシップ機はますます活躍の場を広げる。

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