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ベトジェットエア、COMAC C909を導入。中国国外では3社目、成都航空からウェットリース
ハノイ、ホーチミン=コンダオ線の開設に合わせて、ベトナムで初めてC909を就航させた。
文:本誌編集部

ベトナムのベトジェットエアは4月19日より、中国商用飛機(COMAC)C909の運航を開始。同時に新規就航したハノイ、ホーチミン=コンダオ線に投入している。
C909は、2016年に商業運航を開始したリージョナルジェット機。当初はARJ21と呼ばれていた機種で、2024年11月に現在の名称に変わった。納入先は中国の航空会社が中心だが、2022年にインドネシアのトランスヌサに、2025年3月にはラオス航空に納入。ベトジェットエアの導入により、中国外でC909を運航するエアラインは3か国3社となった。
ベトジェットエアのC909は中国の成都航空の機体で、同社からのACMIリース(ウェットリース。航空機、乗務員、整備、保険を一括でリースする形態)により2機を導入。いずれも両社のカラーリングを合わせたいわゆるハイブリッド塗装となり、登録記号も中国籍のまま(B-652G、B-656E)運航されている。
C909は、同じ4月19日に開設されたハノイ、ホーチミン=コンダオ線に投入。コンダオ島は歴史的かつ神秘的な島として知られ、手付かずの景勝地が見どころだ。両路線とも1日2往復ずつ運航され、ハノイ発は片道2時間10分、ホーチミン発は片道40分で結ぶ。
ベトジェットエアではさらに、ホーチミン=中部線(週4往復)を4月24日に、ホーチミン=福岡線(週3往復)を同25日に開設。この2路線を含めて、ハノイからは羽田、成田、関西、中部、福岡、広島へ、ホーチミンからは成田、関西、中部、福岡へ就航し、日本路線は計10路線に。これらの路線とコンダオ線を組み合わせた旅行も可能である。

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