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ANA、欧州3路線新規就航のトリを飾る羽田=イスタンブール線就航

2024年12月からスタートしたANAの国際線新規就航。2月12日にイスタンブール線の運航がスタートし、ついに3路線すべての就航が果たされた。

文:佐藤眞博 写真:佐藤眞博
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出発のおよそ30分前に、搭乗を開始したNH219便。ゲート上部の記念ボードと一緒に写真を撮る乗客も多く見られた。

 ANAは2月12日、羽田=イスタンブール線を週3往復で開設した。初便が出発した羽田空港第2ターミナルの国際線施設では就航記念式典が開かれ、乗客へ搭乗証明書やタンブラーなどの記念品がプレゼントされた。これまでの同路線は、ターキッシュ エアラインズ運航のコードシェア便がデイリーで設定されていたが、自社便の就航により合わせて週10往復へと拡大された。

 イスタンブール行きNH219便が出発する73番搭乗口では、就航記念式典を開催。あいさつに登壇したANAの平澤寿一専務は、「中東、アフリカといったこれまでANAのネットワークでは十分なサービスができなかった地域への接続も大変便利になる」と新路線をアピール。トルコから日本への訪問が増えていることにもふれ、「羽田を経由して、東京のみならず日本各地へトルコの皆様にも訪問していただければ」と期待を込めた。

セレモニーで乗客へ向けてあいさつするANAの平澤寿一専務。イスタンブールを「歴史と文化が融合した魅力的な都市」と紹介。
ANAの平澤専務(中央左)、エルトゥールル・オウズハン駐日トルコ大使(中央右)ら6名でテープカット。欧州3路線の最後となる就航を祝った。

 ANAのイスタンブール線は、2020年に開設を計画していた欧州3路線のうちの1つで、コロナ禍の影響により就航が延期されていた。2024年7月には3路線の運航開始日を発表。同年12月にミラノ線、2025年1月にはストックホルム線が就航し、イスタンブール線の開設によって、予定していた欧州3路線がすべて出そろった。ANAの欧州内就航地が8か国9地点へ拡大したことにより、周遊などの旅程がより組みやすくなった。

 初便に投入されたのは、ボーイング787-8のJA813A。ビジネスクラス32席、プレミアムエコノミー14席、エコノミークラス138席の3クラス184席が備わった長距離国際線仕様の機体だ。搭乗率9割弱となる158名の乗客を乗せたJA813Aは、8時9分に73番スポットを出発。C滑走路のRWY34Rから同25分に離陸し、一路イスタンブールへと向かった。

羽田=イスタンブール線スケジュール(2025年2月12日~、月・水・土運航)
NH219便:羽田(08時15分)発→イスタンブール(15時55分)着
NH220便:イスタンブール(18時10分)発→羽田(翌11時20分)着

イスタンブール行き初便に搭乗する乗客は、搭乗口を通過した先でスタッフから記念品を受け取って機内へ。
搭乗客へプレゼントされた搭乗記念品。一見、欧州3路線で同じ記念品のように見えるが、就航地名が一つひとつに入っている専用品だ。
これからイスタンブールへ向かうJA813Aをバックに記念写真を撮影。天気も良く、ひんやりと冷たい空気が心地よく感じられた。
大勢のスタッフが地上から手を振って見送ると、パイロットも操縦席から手を振って応える。
プッシュバックを終え、C滑走路へ向けてタキシングを始めたNH219便。離陸後は荒川に沿って上昇を続け、西へと針路をとった。
2024年12月からスタートしたANAの国際線新規就航。2月12日にイスタンブール線の運航がスタートし、ついに3路線すべての就航が果たされた。

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