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青木勝写真展 「Hello, Goodbye BOEING747」 〜航空科学博物館でその目に、その心に、魂の名作を焼きつける〜
成田空港近くの航空科学博物館にて、旅客機写真のレジェンド・青木勝氏の写真展 「Hello,Goodbye BOEING747」 が開催されている。青木氏のフィルムに刻まれた全57点の作品を堪能できるのは、2月24日(日)まで。
“名作というのは、いつ観ても、何度見ても飽きないものだ”
青木勝氏のボーイング747の写真を観て、改めてそう思った。成田空港に隣接する航空科学博物館。その体験館ホールにて青木勝写真展 「Hello, Goodbye BOEING747」 が開催されている。
2025年2月24日(日)までというロングランだが、「いつか行けるだろう」と悠長に構えていると、月日というのはあっという間に過ぎてしまう。今すぐにでも航空科学博物館へ駆けつけたいものだ。筆者は写真展開催2日目、12月15日(日)に行くことができた。
全57点。魂のこもった写真たち。圧巻である。
以前に観たことのある作品も多く、それが強烈に心に刻まれた名作の連続だからたまらない。
「フィルム写真の素晴らしさを感じ取って欲しい」
青木勝氏がそう語っていると、ボーイングの青いTシャツを着た少年が近づいてきた。ヒコーキが大好きで、お母さんと航空科学博物館へ足繁く通っているという。
千葉県市原市在住の小学5年生、佐伯太朗くん。青木勝氏からの「飛行機は乗ったことある?」、「写真は撮るかな?」という質問に、ちょっと緊張した様子の佐伯くん。穏やかで微笑ましいシーンとなった。
写真展「Hello,Goodbye BOEING747」
日時:2025年2月24日(月)まで
場所:航空科学博物館 体験館ホール
費用:入館料のみ
名作を語るトークショー、濃厚なひととき
この日は午後から写真展開催を記念してトークショーが行なわれ、多くの青木勝ファンが集まった。さらに「航空系博物館連携プロジェクト」として、青森県立三沢航空科学館、所沢航空発祥記念館、あいち航空ミュージアム、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館にも同時生中継されている。
名作のエピソードトークはいつ聴いても飽きない。90分という制限がある中、会場となった航空科学博物館の体験館ホールはもちろん、全国の各博物館からの質疑応答も行なわれ、中身の濃い時間となった。
特に、海外取材での厳しい条件下での痺れるような撮影など、こちらまでドキドキしてしまう臨場感が写真とともに伝わってきた。
トークショー終了後には集合写真を撮り、その後は待望の屋上での撮影会だ。
限定15名という募集人数からも想像がつくように、募集開始後すぐに定員に至ったという。
ラッキーな15名が堪能した、この日だけの屋上撮影会
なんともラッキーな15名が青木勝氏と並んでレンズを向ける。幸いにも撮影会開始直後、747の貨物機が相次いで2機離陸していった。この日は南風卓越のRWY16運用であったため、航空科学博物館の方向へとエアボーンしてくるシーンを撮ることができた。
視程も最高で、夕暮れ時には西を向けば富士山。東を向けば満月が昇ってくるという素晴らしい日。青木勝氏も終始笑顔で嬉しそうだった。
このような素晴らしいイベントを企画した航空科学博物館の関係者の皆さんに、心から御礼申し上げます。
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