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JAL、海外空港の整備部門に「Buddycom」を採用。現地整備士と日本の担当者の連絡がよりスムーズに

JALは、不具合件数の削減と出発遅延の最小化を目指して、海外拠点の整備部門でDXツール「Buddycom」を導入した。

文:本誌編集部
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 JALは整備本部において、海外支店の整備士と日本の支援担当組織間の連絡ツールとして、株式会社サイエンスアーツが提供する「Buddycom(バディコム)」を導入したことを発表した。

 「Buddycom」は、デスクレスワーカー(机に向かうのではなく、現場で働く人々)をつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム。スマートフォンやタブレットにアプリをインストールすることで、インターネット通信網(4G、5G、Wi-Fi)を利用して、トランシーバーや無線機のように複数人と同時にコミュニケーションできるサービス。音声、テキストチャット、動画、位置情報(IoT)に加え、AIを利用したデジタルアシスタントでのコミュニケーションが可能だ。

 JALでは、海外支店の整備士を日本のサポート部門が支援する際、従来では一対一の通信手段しかなかった。担当者同士しか詳細が分からず、関係者には伝言するほかなかった状況だったのだ。今回導入された「Buddycom」を利用した遠隔支援では、一度の発信で関係者全員に伝達できるようになり、情報共有のスピードが上がるとともに、対応策の検討に早く着手することが可能となった。他にも、多言語に対応する自動翻訳や、音声のテキスト化により履歴が残ることで、微妙な伝え間違いや再確認の工数を減らし、心理的ストレスの削減にも貢献しているという。

 「Buddycom」は現在、フランクフルトやニューヨーク、ロサンゼルスなど、海外41支店中14支店で導入されたが、今後は全拠点での導入を検討している。

Windows版「Buddycom」を使用し、複数のグループを同時に繋ぐ際の表示例。
Windows版「Buddycom」を使用し、複数のグループを同時に繋ぐ際の表示例。
JALは、不具合件数の削減と出発遅延の最小化を目指して、海外拠点の整備部門でDXツール「Buddycom」を導入した。

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