ATR、1-1レイアウトのオール・ビジネスクラス・インテリア発表

　ATRは、新しい高級キャビン構成コレクション「ATR HighLine（ハイライン）」を発表してからわずか1年、2024年のAircraft Interiors Expo（AIX）においてオール・ビジネスクラス構成の新しく先進的なデザインを発表した。

　ユニークな1-1レイアウトを採用したオール・ビジネスクラスの内装は、窓からの直接視界と通路への出入りが可能な広々とした個人用ビジネスシートで、抜群のパーソナルスペースとプライバシーを提供する。「ETEREA」と名付けられたこの新しいオーダーメイドシートは、ゲヴェン社によって設計・製作され、21.6インチのゆったりとした幅とともに、十分な足元スペースとリクライニングを備える。各シートには、テーブルと収納スペースを兼ねたパーソナル・サイド・コンソールが装備され、ATRの広いシートによって実現した快適性は、現在就航している幅の狭い地域向けジェット機では得られないレベルの快適性と利便性を提供する。

　オール・ビジネスクラスでは、頭上の荷物入れを取り払った開放的な天井、USB -A／C充電ポート、機内エンターテインメント、高速インターネット接続、高品質な素材仕上げなど、いくつかの機能を備えている。

　また、同規模のジェット機と比べて45％少ない二酸化炭素を排出するATR HighLine搭載航空機は、地域旅行業界に大きな変化をもたらし、地域の航空移動の脱炭素化を加速させることが期待されている。

　初の顧客となる、マレーシアを拠点とする航空会社であるベルジャヤ航空は、同社グループの高級ホテルやリゾートに就航するため、2025年から同社の専用機ATR 72-600ハイライン・オール・ビジネスクラス2機を配備する予定だ。ベルジャヤ航空の航空機の改造は、補足型式証明書（STC）を通じて実施される。