特集/本誌より

【この夏の外国エアライン搭乗記③】ガルーダ・インドネシア航空GA874便/ジャカルタ発、羽田行き

●搭乗機材:エアバスA330-900(PK-GHE)
●搭乗クラス:エコノミークラス

2024年の夏、月刊エアラインのカメラマンや執筆陣たちは外国エアラインでどこへ飛んだのか。第3弾は海外撮影地のインドネシアからの帰国便、芳岡 淳カメラマンが登場したガルーダのA330neoだ!

文:芳岡 淳 写真:芳岡 淳
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羽田空港の142番スポット到着時に撮影したA330-900。西から到着する便にもかかわらず着陸滑走路はRWY23であった。

最新鋭のA330neoへの搭乗機会。エコノミークラスでも快適な7時間超

 ガルーダ・インドネシア航空では、リゾート需要中心の成田=デンパサール線と、ビジネス需要の大きい羽田=ジャカルタ線の2つの東京線を展開している。6月末、インドネシアでの撮影遠征からの帰国便としてジャカルタ発羽田行き、GA874便を利用した。日本路線の中で唯一、最新機材であるA330-900が毎日ではないものの投入されている。同機種は2019年11月より受領開始し、これまで3機のみが導入されたまだ少数派の機材だ。ビジネスクラス24席、エコノミークラス277席の計301席仕様となっており、他の日本路線にも投入されることが多い251席仕様のA330-300を座席数で上回る。
 ビジネスクラスは特にA330neoの優位性が感じられるシートで、日本路線に投入されるA330-300が2-2-2の配列であることに対して、A330-900では、全席通路アクセス可能な1-2-1のフルフラットシートが搭載されている。ただし、筆者が今回搭乗したのはエコノミークラスであったため、ビジネスクラスの快適性は体感することができなかった。それでも、エコノミークラスの2-4-2配列は従来機材と同じながら、最新シートは十分な厚さが確保されていて、大型の10インチパーソナルモニターを搭載。たとえ10時間以上という超長距離路線でも居住性に問題はないと感じた。羽田=ジャカルタ線は飛行時間が7時間を超え、日本と東南アジアを結ぶ路線の中でも比較的長めであることから、快適かつ最新の機内設備は非常に有難く感じられた。

スカルノ・ハッタ国際空港ターミナル3出発階。ガルーダ・インドネシア航空をはじめ、大手航空会社は全てこのターミナル3を利用している。
各座席には10インチのパーソナルモニターが搭載されており、国際線機材のワイドボディ機らしく充実の映画やビデオプログラム、フライトマップを見ることができる。

夜間飛行だけにミールは朝食が手厚い

 GA874便は、ジャカルタを23時25分に出発して翌朝羽田へと到着する夜行便のため、出発後すぐに休息がとれるように配慮しているようで、離陸後のサービスはパンとドリンクの提供のみに留める一方、到着1時間半前くらいに朝食としてホットミールが提供されるスタイル。中距離路線ながらも疲労を大きく感じることなく、最新機材の設備と気の利いた配慮から快適に過ごすことのできるフライトであった。

着陸前には機内食が提供され、チキンのメニューは焼き鳥丼のような和食テイストであった。小鉢にはそうめんとフルーツが付いており、日本路線に特化したメニューであることが窺えた。
ジャカルタ出発からしばらくは夜間飛行となるが、日本に近づくにつれて明るくなっていく。機窓から見る、従来のA330ceoとの違いが分かる主翼先端の形状が印象的であった。
●搭乗機材:エアバスA330-900(PK-GHE) ●搭乗クラス:エコノミークラス 2024年の夏、月刊エアラインのカメラマンや執筆陣たちは外国エアラインでどこへ飛んだのか。第3弾は海外撮影地のインドネシアからの帰国便、芳岡 淳カメラマンが登場したガルーダのA330neoだ!

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