航空旅行

気になるキャビン〜JALボーイング777-300ER プレミアムエコノミー&エコノミークラス編

新しい国際線フラッグシップ、エアバスA350-1000がデビューしたJAL。
一方でこれから気になってくるのは、置き換えられていくボーイング777-300ERがいつまで飛んでくれるか、ということだ。
今のうちに乗っておきたいJALの777-300ER。
国内線投入時は普通席として扱われるプレミアムエコノミークラスとエコノミークラスは、
物理的に他社より広いスペースで、世界ナンバーワンの評価にふさわしいスペックだ。

文:『航空旅行』編集部 写真:深澤 明(特記以外)
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 ボーイング777-300ERには、ビジネスクラスとエコノミークラスの中間クラスとなるプレミアムエコノミークラスを設定しており、こちらは国内線では普通席扱いで乗ることができる。
 シートは背もたれが後ろに倒れる一般的なリクライニングとは違い、座面と背もたれが前方へスライドする形でリクライニングに準じた体勢がとれるシェル型のオリジナルで、前の席の背もたれが倒れてくるというストレスがない。レッグレストやフットレストもあり、シートピッチもクラス最大級となる約107㎝なので、30年前であればビジネスクラスと言っても遜色ないスペックだ。
 A4サイズ程度のノートパソコンを楽に広げられるサイズの大型テーブルや充実の収納スペース、そしてバッテリーを気にせず使える電源コンセントがあることも嬉しい。

 普通席でプレミアムエコノミーを指定できればベストだが、エコノミークラスであってもそこは国際線フラッグシップ、777-300ERだけに十分過ぎるほど快適な広さだ。
 「JAL SKY WIDER」と呼ばれるシートを装着しているが、シートピッチは最大約86cm、シート幅は約47cmと、これは他社のエコノミークラスと比べてもかなり広い。これを裏付けるようにエアラインサービスの格付け機関として有名な英国・スカイトラックス社の「ワールド・エアライン・アワード」でも、これまでに何度も「ベスト・エコノミークラス・エアラインシート」を受賞している。初めての飛行機だと「こんなものか」と思うかもしれないが、いつもはJALを利用していない方であれば座った瞬間から広さを実感できるはずなので、ぜひとも体験してみて欲しいシートだ。
 777-300ERは、現時点(2024年4月上旬)では、羽田発着の福岡、新千歳線を中心に、那覇線や伊丹線にも投入されている。予約画面で、機材のところに「773 国際線仕様機材」と記載されていれば、それが777−300ERなので、もし旅のスケジュールが許すのであれば狙って乗ってみてほしい。

 

新しい国際線フラッグシップ、エアバスA350-1000がデビューしたJAL。 一方でこれから気になってくるのは、置き換えられていくボーイング777-300ERがいつまで飛んでくれるか、ということだ。 今のうちに乗っておきたいJALの777-300ER。 国内線投入時は普通席として扱われるプレミアムエコノミークラスとエコノミークラスは、 物理的に他社より広いスペースで、世界ナンバーワンの評価にふさわしいスペックだ。