HIS世界一周旅行デスクのイベントレポート 航空旅行編集部的“コスパ抜群”のサービスとは？

　世界一周というと夢物語のように感じる人もいるかもしれないが、「世界一周航空券」を利用すれば、かなり現実的な値段で実現可能な旅になる。HISは、2016年に世界一周をサポートする専門デスク「世界一周旅行デスク」を設立。プランニングから予約まで、幅広く旅人のニーズに応えている。そんな同デスクが、世界一周航空券について語るトークイベントをHIS本社のラウンジにて開催。関東近県のみならず四国や九州など全国から50名が参加した。
　第一幕は「スペシャリストによる世界一周トークショー」と題し、『航空旅行』の本城善也編集長が登壇。世界一周旅行デスクの杉澤啓輔 所長とともに「航空会社のサービスで選ぶ、コスパ抜群の世界一周航空券」をテーマにトークを繰り広げた。世界一周航空券の主流は、「スターアライアンス世界一周航空券」と「ワンワールド・エクスプローラー」というアライアンスの異なる2種類で、それぞれに利用規約や特徴が異なる（月刊エアライン2024年1月号でも杉澤所長の解説でルートプランを紹介しているので、興味があればぜひご参照を）。今回のトークショーでは、この2種類におけるファーストクラスとビジネスクラスについて、本城編集長が体験すべきサービスを豊富な写真とともに紹介した。
　やはり日系キャリアはサービス品質が高いうえに日本語でコミュニケーションが取れるという安心感が強いため、どうしても候補に入ってくる。しかし、それを度外視しても、ANAの「THE Suite」や「THE Room」、JALの最新フラッグシップA350-1000のプロダクトなどは、世界的にも最高水準といっていいだろう。世界一周旅行のスタートをその2社から選べる日本はなかなか恵まれていると感じた。話題はキャビンだけでなくラウンジや機内食にも及び、イベントの参加者が実際に世界一周の中で経験した至極のラウンジ体験を語る一幕もあった。

　軽食やミニ抽選会を挟んで第二幕では、「新しい仲間と繋がる・語る 世界一周旅行」と題し、世界一周チャレンジャー同士が4つのグループに分かれてグループトークを満喫。世界一周旅行デスクのスタッフを交えて、チケットの手配に関する疑問や、持っていくと便利なグッズなど、情報交換が盛んに行なわれていた。編集部が見た限り、1グループにつき、2、3人は世界一周経験者がいた印象。これから世界一周を考えている参加者は、学生からリタイアしたシニア層まで幅広く、世界一周について具体的に検討している人の多さに驚いた。
HISでは、世界一周旅行デスクのほかにもエコツアーデスク、ユニバーサルツーリズムデスク、ネイチャーワールド秘境旅行専門デスク、スタディツアーデスクと5つのスペシャリストデスクを運営。世界一周もそうだが、個人でのリサーチでは不安が残ったり、旅の選択肢を広げたりしたい場合には、プロのサポートを検討してみる手もあるかもしれない。
　トークショーではキャビンの進化、サービスの多様性やラウンジの最新動向などの情報が共有され、改めて空旅の楽しさを再認識できるイベントだった。『航空旅行』の次号は7月発売予定。さすがに世界一周ルポというわけにはいかないが、新たな誌面でどんな空旅が紹介できるか、編集部では鋭意企画立案中だ。ぜひ、次の誌面でお会いしましょう。