避けては通れない!? 乗り継ぎ・遅延時のトラブル回避術
間も無く梅雨の時期ですね。今年も猛暑になりそうで、ゲリラ豪雨なども頻発しそうですが、自然を相手に飛ぶ飛行機にとって、遅延や欠航は常に隣り合わせのリスクです。予定していた便に乗れない──そんな事態は誰にでも起こり得ます。しかし、事前に対策しておけば、被害を最小限に抑えることも可能です。ここでは、乗り継ぎや遅延発生時に役立つトラブル回避法を紹介します。

乗り継ぎがあるときは「通し発券」が安心
乗り継ぎ便を利用する際は、各空港やエアラインごとに定められたMCT(最低乗り継ぎ時間)が適用され、その範囲に収まらない旅程では航空券が発券されません。また、出発地から目的地までを1枚の航空券として発券する「通し発券(同一記録)」であれば、仮に前便が遅れても後続便に無償で振り替えてもらえるため、安心です。
一方で、航空券が別々に発券されている場合(いわゆる“別切り”)、最初の便が遅れて乗り継ぎに間に合わなくても、次のエアラインには責任がないため、補償の対象外となってしまいます。後続便への振替も認められず、購入したチケットの条件によっては払い戻しも不可。新たに航空券を買い直す必要があるケースもあります。特にLCC(格安航空会社)の場合、運賃の安さと引き換えに補償の範囲が狭いため、確実に目的地へ到着したいなら、出発地から目的地まで同一エアライン、またはアライアンス内で通し発券するのが得策です。
また、「絶対に遅れられない」旅程の場合は、そもそも乗り継ぎ時間に余裕のある便で計画を立てましょう。スムーズに行った場合は乗り継ぎの時間が長くなり、多少効率が悪くなるかもしれませんが、結局のところ、これがもっとも確実な手段です。
遅延・欠航の情報は早めにキャッチ
飛行機の遅延や欠航は、悪天候以外にも、機材整備や機材繰りなどエアライン側の事情でも発生します。なかには出発前日にはっきりするケースもあれば、出発直前に告知される場合もありますが、前もって遅延が判明していれば、予約変更不可の航空券でも前倒し便への振替に応じてもらえることがあります。また、経由地を変更して別ルートで目的地へ向かう対応をとってくれる場合もあるため、早めに搭乗するエアラインと相談することが重要です。
現在では、事前にメールアドレスを登録しておけば遅延・欠航の通知を受け取れるサービスも一般的になりました。空港に到着してから事態を知る、というケースはだいぶ減っています。また、エアラインによっては公式ホームページやSNSでリアルタイムの運航情報を発信しているので、こまめなチェックを習慣づけたいところです。
飛行機旅でトラブルを避けるには、「時間に余裕を持つこと」と「最新情報を確認すること」。この二つを心がけておくだけで、不測の事態にも冷静に対処できるはずです。

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