航空旅行

スリル満点!懐かしい啓徳空港の香港カーブ

現在パシフィコ横浜で開催中の「CP+2025」。「月刊エアライン」も出展しており、航空写真家 ルーク・オザワさんの最新写真集「JETLINER Ⅶ NEO」も先行発売中です。『航空旅行』ではこの最新写真集の発売を記念して、ルークさんが何年も通って作品作りを行っていた「香港カーブ」の写真をご紹介したいと思います。機窓から見えてしまうマンションの中の日常。いま思えばスリル満点の空の旅でしたね。
※『航空旅行vol.41』で掲載した記事を再編集したものです。

文:ルーク・オザワ 写真:ルーク・オザワ
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僕を魅了した驚異のロケーション

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香港には35mm版カメラの他にブローニー6×7判カメラも持ち込んでいた。このブローニーは空気が澄んだ晴れの日用。空港界隈でビルの上から突然現れるのを待ってシャッターを切るが、連写機能はなくワンカットのみ。現れたのは旧塗装のボーイング747だったのにちょっとがっかりしたのを覚えているが、いまとなっては貴重なカットだ。1996年
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新空港移転まであと2週間というときに近くの山に登り、そこから望遠レンズでアプローチを狙った。機首の真下に見えるVFRルームは管制塔だ。1998年
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空港のカーパーキング屋上から道路と街並みを入れたショットは、香港到着後カートのまま移動できる一番身近な撮影ポイント。まるでジオラマの様な絵が日常だった。1995年
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パイロットは赤白のチェッカーボードを目指して進入し、そこから左に機首を振って滑走路に合わせる。そのチェッカーボードヒルから右に旋回中の機体を捉えた。1996年
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チェッカーボードの手前で右に旋回を始め、正面のランウェイに合わせるために時折深いバンク角の機体も多く見られる。深ければ深いほど撮影側には嬉しい。1998年
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街中のビルの上に進入灯を発見した時には驚いた。世界広しと言えどおそらく啓徳空港だけだろう。フィルムゆえ、高感度の400で撮影するものの薄暮の機体を止めるには無理があり、あえてブラしてスピード感を表現した。1996年
『航空の世界1973-2000』

『航空の世界1973-2000』ルーク氏のアーカイブで振り返る航空界

ここで紹介した香港啓徳空港の別カットも収録している『航空の世界1973-2000』が小社より発売中です。ルーク氏が航空に目覚めた1973年から2000年までの写真を中心に、当時の航空界を振り返ることができる1冊です。40代以上の方には懐かしさを、若い世代の方にはいまの航空界とは違う新鮮さを感じていただけると思います。ぜひお手にとってご覧ください。

価格:2400円(紙版)/2000円(Kindle版)
版型:B5
ページ数:144ページ

現在パシフィコ横浜で開催中の「CP+2025」。「月刊エアライン」も出展しており、航空写真家 ルーク・オザワさんの最新写真集「JETLINER Ⅶ NEO」も先行発売中です。『航空旅行』ではこの最新写真集の発売を記念して、ルークさんが何年も通って作品作りを行っていた「香港カーブ」の写真をご紹介したいと思います。機窓から見えてしまうマンションの中の日常。いま思えばスリル満点の空の旅でしたね。 ※『航空旅行vol.41』で掲載した記事を再編集したものです。