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4号機到着!JALエアバスA350-1000のキャビンガイド

JALが欧米線に投入する新しいフラッグシップ、エアバスA350-1000が順調に増加しています。
8月1日には4号機となるJA04WJが到着し、ニューヨーク線に続き、ダラス・フォートワース線も8月29日からデイリー運航となる予定です。
ここでは改めてA350-1000のキャビンを解説しましょう。
※この記事は『航空旅行vol.47』(2023年10月発売)から再編集したものです。

文:『航空旅行』編集部 写真:JAL
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JAL_A3501000
席数を減らして驚きの幅広シート

ファーストクラス

 ファーストクラスは、ボーイング777-300ERでは1-2-1の4アブレストだったものが、1席減らして1-1-1の3️アブレストに。その分、各席の座席幅は777-300ERでは最大約58cm(アームレスト間)だったものが 約123cmまで広がった。体圧分散構造のクッションにより快適な寝心地も実現。また、いまや上級クラスではトレンドとなった通路との間を物理的に仕切ることができる扉も新たに設けられている。

座席タイプ:扉付き個室座席
個室の壁高:約157cm(62インチ)
シートピッチ:約211cm(83インチ)
座席幅:最大約123cm(48インチ)+65cm (777-300ERとの比較)
ベッド長:最大約203cm(80インチ)+4cm(同上)
個人用画面サイズ:43インチ+20インチ(同上)

first_bed
シートは背もたれの大小で2分割されていて、それぞれに操作可能。大きめのシートだけをフルフラットにしてシートとベッドが同時に共存する形にもできるが、小さめのシートもフルフラットにするとさらに横幅は広がり、ダブルベッドのように使える。
wardrobe
専用のワードロープ、靴入れは個室内に設置。上級クラスで上着は客室乗務員に預かってもらうのが一般的だが、この設備によりその手間が省けることになり、いつでも好きなタイミングで取り出せるのはうれしいと思う人は少なくないのではないだろうか。
F_speaker
世界で初採用となったのがヘッドレスト内蔵スピーカー。ファーストクラスのヘッドフォンはデンマークの高級オーディオブランドBANG&OLFSEN製で素晴らしいものだが、ベッドモードで使うと邪魔になって寝返りが打てないという難点があった。スピーカーを内蔵したことでこの問題は解決される。また、ヘッドレストだけをリクライニングすることもできる。
43inch_monitor
個人用モニターは43インチと従来よりも20インチも大型化。画質は4K対応。
codeless power
置くだけでスマホを充電できるワイヤレス充電も装備。その下にあるシートコントローラーもアイコン化することで誰でも分かり、操作しやすくなっている。
tablet
個室の外側に設けられているコミュニケーションパネルと、シート内のさまざまな機能を操作できるタブレット。

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ビジネスクラスも個室タイプに

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