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二地域居住の裾野拡大へ、ANAが2026年度のお試しプラン参画自治体を20地域に拡大
ANAグループがポータルサイト「BLUE SKY LIFE」において、2026年度の「お試し二地域プラン」の提供を開始。2年目となる今年度は対象地域を20自治体へ拡大し、実施期間も延長。移動費サポートとしてANA SKYコインによる定額割引を導入するのが特徴だ。
ANAとANAあきんどは7月15日、二地域居住を支援するポータルサイト「ANA BLUE SKY LIFE」において、2026年度の「お試し二地域プラン」の提供を開始した。2年目となる本年度は、対象地域を2025年度の9自治体から20自治体へ拡大。実施期間も延長するほか、航空費サポートとしてANA SKYコインによる定額割引を導入するのが特徴だ。
ANAグループが推進する「二地域居住」は、都市部と地方部の移動を促進し、地域の活性化に貢献することを目指すもの。ANAでは国内線路線の約6割が赤字となる事業環境のなか、航空事業における需要創出の観点からも、関係人口や交流人口を拡大する同事業は重要な位置付けとなっている。
「お試し二地域プラン」とは、本来の居住地とは別の地域に拠点を持つ新しいライフスタイルを検討している人が、実際に地域に滞在して暮らしやすさや地域との関わりを体験・検証できる制度で、地域独自の体験メニューへ参加することを条件に、航空移動の負担軽減サポートを受けることができる仕組みだ。
2026年度は、前年度の「モニタープログラム」という名称にハードルを感じる声があったことから「お試し二地域プラン」へと名称を変更。対象地域は前年度の9自治体(3県)から、20自治体(1道8県)へと拡大し、実施期間も2026年7月15日から2027年2月28日までと3か月間延長された。
また、移動時の経済的負担を軽減する航空移動費のサポート方法も変更。従来は対象路線ごとに定額料金を設定していたが、今年度は航空券の支払いに利用できるANA SKYコインを付与する定額割引スキームを導入した。これにより、参加者は自身のスケジュールに合わせて搭乗便や運賃を自由に選択できるようになり、利便性が向上した。
参画する自治体では、農業体験や地域イベントへの参画、親子での保育園留学など、地域の人とのつながりを創出する体験メニューが用意されている。
例えば、北海道中富良野町では「お試し暮らし住宅」を無料で利用できるほか、将来の子育てを見据えた暮らし体験などを提供し、東京(羽田)=旭川の移動に対し往復で20,000円相当のANA SKYコインが付与される。高知県馬路村ではリノベーションされた古民家に無料宿泊でき、自然を身近に感じながら仕事と暮らしを両立するテレワークプランが用意され、東京(羽田)=高知の移動に対し20,000円分相当のANA SKYコインが付与される。
2025年度に実施した事業の実績として、参加者の属性は首都圏に在住する30代から50代が中心で、参加後のアンケートでは約9割が「またその地域を訪れたい」、約7割が「二地域居住を前向きに検討したい」と回答しており、参加者が満足している結果となっている。
2026年度の参画自治体は今後約30自治体へ拡大する予定。4月に発表されたANAとJR西日本が連携して「移動体験の共創エコシステム」の構築を進めるなかで、鉄道と航空を組み合わせた新たな二地域居住の推進が期待されており、鳥取県の自治体を中心とした新たなプログラムの検討が始まっている。
ANAでは、この取り組みを今後も継続的に進める意向で、将来的には事業を全国規模のプラットフォームへと育て、持続可能な地域社会の実現と航空需要の創出を両立させていく考え。全国的な人口減少や東京一極集中といった社会課題に対し、全国各地に航空ネットワークを有するインフラ企業として、今後も二地域居住の推進を通じて関係人口の拡大と地域社会の活性化に貢献していく姿勢を示している。