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成田空港、従業員向け「外国文化フェス」を初開催。人材確保と異文化理解促進を目指す

“第二の開港”に向けて人材確保と就業環境の向上を進める成田空港。その一環として、従業員向けイベント「外国文化フェス」を初開催した。第1回はネパール文化をテーマに、交流と異文化理解を促進する場となった。

文:多和田新也(編集部) 写真:多和田新也(編集部)
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 成田国際空港(NAA)は6月10日、成田空港内で働く従業員向けのイベント、「外国文化フェス」を初開催した。

 第1回となる今回は、ネパール文化が紹介された。イベントでは、飲食の提供やステージプログラム、ネパール航空などのブース出展に加え、来場者が実際に見て、触れて、体験してネパール文化に触れられる参加型コンテンツが設置された。

 ステージプログラムではネパールの歌や民族舞踊の披露、民族文化の紹介、言語体験講座。体験コーナーではヒンドゥー教のお祈り体験や、ネパール家庭文化の紹介、民族衣装の試着体験、村での生活に関する展示や体験が行なわれている。

 さらに飲食ブースでは多彩なネパール料理を用意。SKYTRAXのWorld Airport Awards 2026において成田空港が空港スタッフ部門(World’s Best Airport Staff)で世界一を獲得したことの記念と、従業員への感謝の意味を込めて、無料あるいは特別価格での飲食提供も行なわれた。

イベント案内。
ステージでは、成田市のネパール人コミュニティ「NARITA NEPAL」の協力によるネパールの歌や踊りが披露された。
飲食コーナーには長蛇の列。SKYTRAXのWorld’s Best Airport Staff受賞に感謝を込めて、チャイやダルバートの無料提供、サモサやモモの格安提供が行なわれた。

 こうしたイベントを開いた背景には、成田空港における人材の安定確保と従業員の就業環境の向上という狙いがある。“第二の開港”に向けて成田空港では7万人の人材が必要であるのに対し、現在は4万人にとどまっている。足元ではグランドハンドリング事業者などの人手不足によって航空機を運航できないといった問題が発生しており、就業環境の向上が急務となっている。NAAのCS・ES推進部 ES推進グループの新井健一マネージャーは「第二の開港に向けて、人材の安定確保を最重要な課題として位置付けており、数ある施策のなかで、従業員の皆さんの就業環境を向上させることに取り組んでいる」と述べた。従業員へのアンケートでは、食事環境の改善などのほか、成田空港で働くからこそ得られる従業員の体験を求めているということが分かったという。これを受けて従業員向けのイベントを優先的に実施することになった。今年度は毎月、従業員のイベントを行なう計画であり、今回の外国文化フェスはその一つに位置付けられている。

 また、成田空港では外国籍スタッフの増加により、多様な文化的背景を持つ人材が働く環境が拡大している。空港内で従事する外国籍スタッフの具体的な人数や比率は把握していないとしたうえで、「過去に行なった従業員の実態調査や昨年度からのアンケートの結果を見ると、外国籍スタッフの割合としては10%ほどの方がいらっしゃるのではないかと推測している」と説明する。そうした環境が広がるなかで、文化や言語の違いに起因するスタッフ間でのコミュニケーションの課題もある。新井氏は「文化の違いや言語の違いに起因する課題があり、いろいろな文化を知ることも改善のための1つの視点になるのではないか。垣根を越えたコミュニケーションができる場を作っていくことが、ESの向上にも寄与する」と、イベント開催による異文化理解の促進と課題改善への期待を語った。

 ちなみに、第1回のイベントでネパールにフォーカスした理由としては、成田市の統計において2023年と2024年にネパール国籍の住民の伸び率が高いことが見えていた点を挙げた。さらに「ネパールから日本に就航しているのは成田空港だけ。成田らしさというところを出すという意味でも、ネパールはよいのではないかと考えた」と述べ、成田空港独自の国際性を表現できる国であることを理由とした。

 今後の「外国文化フェス」の展望について、新井氏は「今後の展望に関してはまだ見えてはいないが、毎月1回、従業員のイベントをやっていこうと思っている。そのなかに外国文化フェスというイベントを入れていくかは、今回やった結果を踏まえてからになる」と語った。

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