ニュース

中部電力と日揮、JCCP事業に採択 オマーンでソルガム由来SAF調査

中部電力と日揮グローバルが、オマーンでソルガム由来SAFの事業性調査に乗り出した。

文:本誌編集部
X Facebook LINE
ソルガムからのSAF生産フローイメージ。

 中部電力と日揮グローバルは、ソルガムを原料とするバイオジェット燃料(SAF)生産の事業性調査が、JCCP国際石油・ガス・持続可能エネルギー協力機関の「令和8年度産油・産ガス国事業環境整備等事業」に採択されたと発表した。これに伴い、両社とJCCPは同事業に関する参加契約を締結した。

 調査はオマーン国を対象に実施する。中部電力が代表となり、日揮グローバルとともに、現地でのソルガム栽培試験や、ソルガムを原料としたSAF生産プロセスの検討、経済性・事業性評価を進める。期間は2026年度末までを予定しており、対応相手先はオマーン国営石油会社のOQ。ソルガム栽培の現地適用性評価では、名古屋大学の協力も受ける。

 ソルガムはイネ科の作物で、高温や乾燥に強く、痩せた土地でも生育しやすいことから、中東地域のような高温・乾燥環境下での栽培が期待されている。また、糖度が高く、発酵によってバイオエタノールを生産できることから、SAF向け原料としての活用が注目されている。

 中部電力は、ソルガムの高いバイオマス生産性に着目し、バイオマス燃料やバイオエタノールへの活用に向けた研究を進めてきた。日揮グローバルは、エネルギーや化学、インフラ分野でのEPC実績を生かし、将来の事業化やプラント建設も見据えた検討を担う。

 両社は今回の調査を通じ、高温・乾燥地域でのソルガム栽培からSAF生産、サプライチェーン構築までを視野に入れた事業モデルの確立を目指す。

事業体制図。

関連キーワードもチェック!