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万博最終日の朝、JALミャクミャクJETさよならイベント報告

約2年ものあいだ乗客や飛行機ファンを楽しませてくれたJALミャクミャクJET。大阪・関西万博最終日となる10月13日の早朝、伊丹空港の格納庫でJAL/J-AIR共催による「さよならイベント」が開催された。運航終了は翌14日で、その後は通常のJ-AIR塗装へと戻される。

文:竹信大悟 写真:竹信大悟
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JALミャクミャクJETと記念撮影する参加者。2年間お疲れ様でした!

小学生とその保護者14組44名が参加した、早朝の伊丹格納庫にて

 大阪・関西万博最終日となった10月13日、会場から約17キロ離れた大阪国際空港のJAL格納庫で「JALミャクミャクJETさよならイベント」が実施された。同イベントはJALとJ-AIRが共同で開催し、抽選で選ばれた小学生とその保護者14組44名が参加した。

 開会にあたり挨拶に立ったJ-AIRの宝本聖司 取締役は、「ミャクミャクJET登場当初は賛否両論あったデザインも、万博の開催やミャクミャク人気に伴って非常に好評をいただき、われわれも愛着がわいた」と述べ、ミャクミャクJETとの別れを惜しんだ。

 参加者は3班に分かれて、整備士による「航空教室」や客室乗務員・地上スタッフによる「大阪・関西万博クイズ」に参加。格納庫中央では、約2年間日本の空を飛び続けた「JALミャクミャクJET」に、参加者がメッセージを寄せ書きするなど、思い思いに機体とふれあった。

ミャクミャクJETにミャクミャクのイラストを上手に描く小学生。寄せ書きの域を超えた傑作!!
機体に寄せられたメッセージの数々。万博は未来を担う子ども達にとっても、とても印象深い思い出のひとつになったようだ。
JALミャクミャクJETさよならイベント開催の挨拶にたつ株式会社ジェイエアの宝本聖司 取締役。

2023年11月28日の就航以来、万博のワクワク感を伝えてきた

 この塗装機は、大阪・関西万博開幕500日前となる2023年11月28日に運航を開始(実際の500日前は11月30日)。万博機運の醸成を目的に、「機体にワクワク感を表現した」というオリジナルデザインの機体で、前方ドアから後方ドアまでをデカール、機首と垂直尾翼周辺は塗装でミャクミャクが描かれている。初便は伊丹発出雲行きのJL2355便で、2025年10月12日までに32万4,169名が搭乗した。

 「JALミャクミャクJETさよならイベント」終了後はJL2233便(伊丹=山形)として出発し、出発時にはJALスタッフが横断幕を掲げて乗客を見送った。特別塗装機としての運航は14日のJL168便(秋田=羽田)をもって終了し、通常塗装に戻される予定だ。

イベントを終えて、特別塗装機としてラスト2日間のフライトへ向かうJALミャクミャクJETと、そのハンガーアウトを見送る参加者たち。

残るJAL万博カラー機は、「JALガンダムJET」ただ1機に

 JALグループの万博関連特別塗装機は、「JALミャクミャクJET(エンブラエル190/JA252J)」、「JALミャクミャクJET2号機(ボーイング787/JA823J)」、そしてJAL×GUNDAM FLY TO THE FUTURE PROJECTで「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」に登場するガンダムとミャクミャクが描かれた「JALガンダムJET(ボーイング737-800/JA342J)」の3機。

 JALミャクミャクJET2号機はすでに特別塗装機での運航を終えており、今回のJALミャクミャクJETの特別塗装終了により、残るはJALガンダムJETのみとなる。


【JALミャクミャクJETの運航スケジュール】
●10月13日(月・祝)

JL2233:伊丹=山形
JL174:山形=羽田
JL293:羽田=山口宇部
JL294:山口宇部=羽田
JL179:羽田=山形
JL178:山形=羽田

●10月14日(火)
JL161:羽田=秋田
JL162:秋田=羽田
JL155:羽田=三沢
JL154:三沢=羽田
JL693:羽田=宮崎
JL696:宮崎=羽田
JL167:羽田=秋田
JL168:秋田=羽田

※運航スケジュールは予告なく変更になる場合があります。

JL2233便、伊丹発山形行きを見送るJALグループスタッフ関係者。伊丹ではこれで見納めとなる。さようなら、ありがとうミャクミャクJET!!
約2年ものあいだ乗客や飛行機ファンを楽しませてくれたJALミャクミャクJET。大阪・関西万博最終日となる10月13日の早朝、伊丹空港の格納庫でJAL/J-AIR共催による「さよならイベント」が開催された。運航終了は翌14日で、その後は通常のJ-AIR塗装へと戻される。