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川崎重工、航空貨物を自動でデパレタイズするシステムを開発。成田空港で実証実験

パレットから貨物を荷下ろすデパレタイズ作業をロボットで自動化。運用に向けた実証実験が成田空港で実施された。

文:本誌編集部
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航空貨物用パレットでの実証実験の様子。
航空貨物用パレットでの実証実験の様子。

 川崎重工、川重岐阜エンジニアリング、ならびにリモートロボティクスの3社は、航空貨物用パレットから貨物を荷下ろすデパレタイズ作業を自動化するシステムを開発。成田空港での実証実験に成功した。

 川崎重工が保有する8軸ロボットシステムの可動域と独自の制御ロジック、リモートロボティクスが提供する遠隔操作サービス「Remolink」などを活用したこのシステム。2月には、JALおよびJALカーゴサービスの協力の下、成田空港内の日航貨物ビル上屋に設置した。ここで、8軸ロボットに装備した3DビジョンAIカメラで荷物の位置を把握して一連のデパレタイズ作業を実施したほか、位置を自動判定しきれない場合には「Remolink」を活用して作業が実施できるかなども検証された。

 実証実験の結果、航空貨物のデパレタイズ作業が自動で実施可能なことが確認できたという。3社は今後、今回の成果をもとに、現場のニーズに合わせてシステムの開発を進めていく計画だ。

デパレタイズ作業の自動化を実現した川崎重工の8軸ロボット。
デパレタイズ作業の自動化を実現した川崎重工の8軸ロボット。
パレットから貨物を荷下ろすデパレタイズ作業をロボットで自動化。運用に向けた実証実験が成田空港で実施された。