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鈴与グループの航空事業を担う“エスエーエス”で働く、その責任とプライド

“富士山静岡空港から全国13空港へ。マルチな業務範囲で運航を支えるプロ集団”
エスエーエス(SAS)は、2009年の富士山静岡空港開港に合わせて誕生した空港地上支援業務のプロフェッショナル集団だ。同じく富士山静岡空港とともに設立されたフジドリームエアラインズ(FDA)と同様に、鈴与グループの航空事業の一翼を担っている。その業務内容は一般にイメージされる「グランドハンドリング」の言葉以上に多彩。信頼の仕事が今日も多くの航空機と乗客を迎え、安全・安心のフライトを生み出している。

文:阿施光南 写真:阿施光南
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エスエーエスは、FDAと同じ鈴与グループの企業として航空事業を支えてきた。現在は本社のある富士山静岡空港のほか全国12空港に展開している。

同じ鈴与グループのFDAとは “兄弟会社”という関係性

 静岡に本社を置き2世紀以上の歴史を誇る「鈴与」には、物流を中心に140社以上のグループ会社がある。その中で航空事業は比較的新しい分野といえるが、エスエーエスやFDAの他にもファルコン2000LXSなどを運航するフジビジネスジェット(FBJ)、ヘリコプターの整備や運航を行なう静岡エアコミュータ(SACC)などがあり、それぞれ着実な成長を続けながら存在感を高めている。

 なお、大手航空会社では空港地上支援業務会社をグループ会社として傘下に置く場合が多いが、エスエーエスとFDAは同じ鈴与グループにおける対等の兄弟会社である。もちろん富士山静岡空港におけるFDA機のハンドリングはエスエーエスが一手に担っているし、FDAの路線拡大とともに、エスエーエスも全国に事業を拡大してきた。

 しかし両社は密接な関係を保ちながらも、同じグループ内の独立した会社として成長していくことを目指しているのだ。

富士山静岡空港への乗り入れ全社の旅客ハンドリング業務も行なっているが、航空会社ごとのルールはもちろん、気持ちまで切り換えて各社の業務を担っている。
フライトオペレーションを支える重要な仕事が「航務」だ。出発前だけでなく飛行中のパイロットにもカンパニー無線で最新の気象情報を伝えるなどして支援を行なっている。

ランプでのハンドリングから、貨物、旅客、給油、航務まで

 エスエーエスの特徴のひとつとして、業務内容の多彩さがある。空港地上支援業務では特定の業務のみを専門に行なう会社が多いが、エスエーエスは航空機の誘導や手荷物・貨物の積み下ろし、ケータリング搭載などを行なう「ランプ業務」、旅客ターミナルでのカウンター業務やゲート業務を行なう「旅客ハンドリング業務」、航空機の運航に不可欠な天候チェックや各種調整、重量重心(ウエイト & バランス)管理などを行なう「航務」、航空機への給油作業などを行なう「給油業務」、そして国内・国際航空貨物の積み下ろしや通関、保税管理などを行なう「航空貨物・通関業務」など、あらゆる業務を行なっている。

 しかも、今回取材した富士山静岡空港においては、FDAだけでなく就航している国内・海外の航空会社すべてに対してこうしたサービスを提供しているのだ。

 現在、エスエーエスは北海道から九州まで全国13空港に事業所・出張所(12事業所、1出張所)を置いている。これらの事業所はいずれもFDAの就航に合わせて開設されたものだが、エスエーエスはそれを足掛かりとしながら、さらに多くのハンドリング業務を受託して事業を拡大している。そして本社のある富士山静岡空港のスタッフたちは、全国の事業所をリードしてゆく役割も担っている。

 富士山静岡空港は、決して大きな空港ではない。しかし、ここで行なわれる国内線や国際線、航空貨物、そして給油などの業務は大規模空港にひけをとらない多彩さであり、スタッフはさまざまな仕事を通してスキルを高めていくことができる。そうしたことも、エスエーエスで働く大きな魅力といえるだろう。

ランプハンドリングとともに、燃料の給油まで空港地上支援業務の会社が担っているケースは全国的にも珍しい。さらに給油車の整備や燃料の品質管理まで行なう。
国際線も就航している富士山静岡空港では、通関などが必要な国際航空貨物も扱う。そうした手続きもエスエーエスが行なっている。
巨大なトーイングトラクターの運転席でプッシュバックに備える。さらにタグ車や旅客搭乗橋も含めて、さまざまな資格を取って運転する車両は多い。
職種を越えた各部署のスタッフが参加する活動も盛んだ。写真の「FF(Fun Fanの略)」と呼ばれるミーティングは、エスエーエスに関わる全てのお客様と社員の笑顔のために始まり、互いの業務への理解を深め、良好なチームワークを育くむためのコミュニケーションツールとなっている。

チームワークが輝く、エスエーエス社員たちのDNA

株式会社エスエーエス
須川鐵朗 代表取締役社長

「旅客機を安全、快適、定時に飛ばすためにはさまざまな地上作業が必要です。いずれも高い専門性が求められるためにスキルや資格の習得には苦労も伴いますが、それだけに大きな達成感があり、航空会社の仕事とはまた違った面白さが感じられるはずです。また私は、社員の一人ひとりに、仕事を通して人生を楽しんでほしいと考えています。そうした想いを共有する社員たちによるさまざまな活動も自発的に行なわれており、職種を越えたプロフェッショナル同士の高いチームワークが育まれています」

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ランプエリアで繰り広げられる、エスエーエスの鮮やかなチームワーク

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