連載
撮影、グッズ、ホテルまで! アムステルダム・スキポール空港でヒコーキ三昧な1日
月刊エアライン編集部の日々のヒコーキ活動をユル〜く紹介する連載「ある日のヒコ活」。前回、イスタンブールからアムステルダムへ到着した筆者。この地を訪れた目的はヒコーキ、ただそれだけです。撮影はもちろん、世界最大級のヒコーキグッズのお店や、さらに宿泊したホテルまで、まさにヒコーキだらけな1日を過ごしました!
まずは朝、ジャンボジェットとともに目覚める
“ヒコーキファンの聖地”と言われる場所は世界にたくさんありますが、筆者はオランダの玄関口、アムステルダム・スキポール空港がダントツでそれだと思います。運河がフェンス代わりとなり、機体との間に遮るものがない撮影環境はその象徴ですが、それ以外にもたっぷりと魅力がある空港です。
そんなスキポールでのヒコーキ三昧の1日は、カーテンを開けた瞬間から……は追加料金をケチったので始まりませんでしたが、ホテルの廊下からスタートです。窓の外にいたのは、ジャンボジェットことボーイング747、実物まるごと1機。
先ほど「追加料金を」と書いたのは、実はもう少し高い部屋ならば、部屋の窓からこの空の女王を望むことができるからです。先日、まさにその部屋に泊まったチャーリィ古庄カメラマンから写真をお借りしました。
しかし、筆者と同じ平民の皆さんもご安心ください。高い部屋に課金しなくても、ジャンボジェットはたっぷりと楽しめます。同機が置かれている中庭は自由に出入りすることができ、至近距離で機体を観察できるほか、機体の下まで入り込むことができるのです。
この747、ホテル運営者のコレンドン・ホテル&リゾーツと同じグループに属するコレンドン航空の塗装を身に纏っていますが、実は同社は747を保有したことがありません。塗装変更は譲渡が決まった後に施されたもので、元はKLMオランダ航空の登録記号PH-BFB「City of Bangkok」でした。1989年のデリバリーから29年間、KLMひと筋で活躍した機体で、成田空港の常連でもあった機体。2018年の退役後にコレンドンが購入し、2019年に“庭園のオブジェ”となりました。ちなみに塗装変更は別の空港で実施されたため、フェリー時の一度だけコレンドン塗装で空を飛んでいます。
いざ、スキポール最長の滑走路、ポルダーバーンへ!
朝からジャンボのご利益を受けた筆者は、早速ヒコーキ撮影に出かけます。撮影ポイントが豊富なスキポール、行きたいところは山ほどありますが、今日は王道のポルダーバーン(RWY36L/18R)を攻めることに。ターミナルから離れた場所に、2003年に建設されたスキポール6本目にして最長の滑走路。まるで陸の孤島のため、タキシング時間は最大で30分にもなると言われています。離陸はRWY36Lからのみ、着陸はRWY18Rへのみと、一方通行で運用される滑走路です。
向かった撮影ポイントは、午前側で最も滑走路に近づける場所。空港管理道路につながる1本道の終端部分で、ラウンドアバウトとなっていてスペースもありますが、駐車は禁止です。筆者は最も近い路上駐車OKの道路から20分ほど歩きましたが、ここは自転車がベストだと思います。スキポール空港周辺なら、レンタサイクルが用意されているホテルもありますからね。
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午後はヒコーキグッズ・ショッピング&至近距離で離陸機を眺める!
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