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JAL客室乗務員がJR東日本の成田エクスプレス車内でおもてなし? 成田市制70周年を記念するスペシャルツアーに密着!
空路と鉄路はライバル関係という印象をお持ちの方も少なくないかもしれない。とはいえ、空港アクセスという視点に立てば相互補完の関係でもある。その好例として、JAL客室乗務員が成田エクスプレスへと乗り込む、このスペシャルなツアーが実現した!
朝9時05分、40名の参加者を乗せて新宿駅を出発!
JALの客室乗務員がJR東日本の成田エクスプレスの車内で軽食をサービス!? しかも成田空港到着後は成田空港スペシャルバスツアー、さらに成田とその周辺の土地土地の味わいが楽しめる「御料鶴」で機内食を味わい、JAL成田航空機整備センター見学まで楽しめる!?」こんな魅惑的なツアーが、かつてあっただろうか。
2024年12月21日、JALとJR東日本びゅうツーリズム&セールスとの特別企画“成田エクスプレス号で行く 一般公開していない空港エリア見学「JAL成田航空機整備センター見学」と「成田空港スペシャルバスツアー」”が実施された。
このツアーは成田市市制70周年を記念して企画されたもので、JALの国際線就航70周年という節目が一致したことで、JR東日本びゅうツーリズム&セールス側からの提案で実現されたものだ。
JR新宿駅を9時05分に出発する成田エクスプレス13号の1号車には、このツアーの参加者40名が乗車。一部、渋谷駅から乗車した参加者もいた。
新宿駅のホームでJAL客室乗務員の齊藤さんが参加者をお迎えするレアシーンに、参加者からも自然と笑顔があふれる。出発する車内では、「本日のこの特別ツアーで皆さまとご一緒できますことを楽しみにしておりました。感謝の気持ちを込めておもてなしに努めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします」と齊藤さんがアナウンス。その後、軽食のサンドイッチと飲み物のサービスを行なった。
NEXのシートとJAL制服の色使いも好バランス
奇しくも、成田エクスプレスのシートの配色とJALの制服の色使いがマッチしており、参加者は鉄道の車内とはいえJALとしての機内サービスの一端を味わえたことだろう。
車内では棚の上の手荷物が落ちないように、まるで機内でオーバーヘッドビンを確認するかのような、とても自然な動きを見せてくれた。「飛行機の揺れ方とはちょっと違いますので、うまくバランスを取りながら車内を歩きました」と齊藤さん。
成田空港の「空港第2ビル」駅で降車するまで、できるだけツアー参加者とお話をしようと丁寧に巡回を続ける齊藤さんの笑顔に、車内の雰囲気も明るく感じられた。新宿から1時間19分の成田エクスプレスの旅もそろそろ終盤だ。
なかには「初めて成田エクスプレスに乗りました!」という参加者もいて、「成田エクスプレスの快適性や定時性の高さなどをご体感いただく機会になれば」と話すのは、今回のこの特別企画ツアー発案者である JR東日本びゅうツーリズム&セールス ツーリズム推進本部 エスコート商品部の徳井貴志さんだ。
「成田市が市制70周年を迎えることで何かできないかと考え、同じく国際線就航70周年を迎えられたJALさんにこちらからお声がけさせていただきました」。そしてこのアイデアを受け取ったのがJALの東京支社法人販売部第1販売グループの野村瑛斗さんだ。「ご相談いただいたときは、まずはどこに相談をしたら良いのかという心境でしたが、一つひとつ形にしていくことができ、協力してくれた各方面に感謝しています」と語った。
成田空港での濃厚なツアーを終えて、復路の成田エクスプレス40号(17時15発)新宿行きに乗り込むツアー参加者を、なんと成田市観光キャラクターの「うなりくん」がJR成田空港駅のコンコースまで見送りに来てくれた。客室乗務員の齊藤さんとの貴重なツーショットも実現。横断幕を持ったスタッフたちにも見送られて、まさに特別なツアーが締め括られた。
飛行機やJAL好きだけでなく、鉄道も含めた乗り物好きにはたまらない内容の素敵なツアーだった。第2弾、第3弾への期待が膨らむ。