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ANA就航に歓迎ムード。現地で見た羽田=ミラノ線初便の興奮
ANAが12月3日に就航させた羽田=ミラノ線。その初便を迎える現地、ミラノからのレポートをお届けする。なお、日本出発時の初便セレモニーの模様は「ANA怒涛の国際線展開の幕開け! 羽田=ミラノ線就航」で紹介している。
ANA就航に歓迎ムード。現地で見た羽田=ミラノ線就航
12月3日、1998年に関西=ミラノ=ローマ線が運休となって以来、25年ぶりにANAがミラノの地に帰ってきた。
そして同社にとって、2020年12月開設の羽田=深圳線以来、欧州路線としては2019年2月の羽田=ウィーン線開設以来の国際線新路線として、羽田=ミラノ線が就航を果たした。この新規就航に、現地ミラノ・マルペンサ空港は歓迎ムードに包まれた。
日本からの出発については、既報のとおり、深夜帯である午前1時9分に羽田空港73番ゲートから出発し、ミラノ・マルペンサ空港へと向かった。同路線はANAが展開する国際線のなかでも最長路線となり、初便のフライト時間は14時間29分、時刻表のうえでの所要時間は、15時間25分にもおよぶ。
日本を深夜に出発し、ミラノには午前8時台到着と、朝とはいえ決して早すぎない時刻に到着するスケジュールであることから、しっかりとミラノ市内までの公共交通機関も動いている。時間を無駄にすることなくそのまま観光に出掛けることができる効率のよいスケジュールだ。
ミラノからの出発は現地時間10時30分で、日本時間の翌日、朝7時30分に羽田空港に到着するスケジュール。こちらはイタリア発の乗客にとって日本への旅行に使いやすい時間設定となっている。
初便の折り返しとなるNH208便の出発前には、ANA 井上慎一社長、SEA 空港公団代表 CCO ルイジ・バットゥエッロ氏、ロンバルディア州 副知事 ラッファエール・カッタネオ氏、在ローマ駐イタリア大使 鈴木 哲氏が出席するセレモニーが開催され、多くの現地メディアも見守るなか、華やかな雰囲気のなかでテープカットやケーキカットなどの催しが行なわれた。
NH208便の初便は、受託荷物搭載の確認に時間を要した影響で定刻より40分ほど遅い11時12分にプッシュバック。乗客175名(幼児5名含む)、乗務員12名を乗せて11時29分にRWY35Rから離陸した。なお初便は往復ともに南周りでの飛行経路をとっている。
「他の欧州路線と遜色ない予約率」。ANA井上社長が期待を語る
就航初便の翌日12月4日には、ミラノ市内に位置するフォーシーズンズ ホテル ミラノにおいて、就航を記念するガラパーティーが開催され、関係者のほか、日本および現地のメディアなど総勢約210名が訪れる大イベントとなった。
パーティーの前には、井上社長がメディア向けに取材に応じ、「他の欧州路線と遜色のない予約率をすでに実現している」、「イタリアは他の欧州諸国よりも日本文化への関心が高く、イタリア側からのインバウンド需要にも期待したい」と、ミラノ線が順調に成長する期待を語った。
ガラパーティーでは、就航初便出発時のセレモニーにも出席した井上社長をはじめとする3名のあいさつに加えて、日本文化の代表として和太鼓のパフォーマンス、イタリア文化からはオペラ歌手のパフォーマンスも用意され、各々、歓談や用意された食事やドリンクを楽しむ和やかな場となった。
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