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JAL、セイコーマート廃食油を使用したバイオディーゼル燃料の通年運用を開始

JALは、千歳空港内作業車両でバイオディーゼル燃料の通年運用。

文:本誌編集部
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運用概要

 JALは、セコマ、千歳空港モーターサービスと二酸化炭素排出量削減への取り組みの一環として、新千歳空港に配備されている空港内作業車両であるトーイングトラクターおよびフォークリフトに通年でバイオディーゼル燃料(BDF)を使用する本格運用を7月15日(月)より開始した。

 この取り組みでは、セイコーマートの店内調理「HOT CHEF」で発生する廃食油を、セコマグループの株式会社白老油脂でBDFに精製、精製。そのBDFを豊田通商が配送・供給し、CAMSがJALの作業車両に給油する。2023年8月1日から2023年11月14日までの実証実験では、CO2排出量を約6トン削減した。

 通年での運用には、厳寒期にBDFが燃料タンクの中で凍結し、品質に影響するおそれがあることから、BDFと軽油の混合燃料の使用や燃料タンクに温風装置を設置することで、凍結を未然に防ぎ、通年での運用が可能となった。また、今回新たにBDF専用タンクを空港内に設置したことで、BDF使用対象車両を昨年の3台から11台に拡大することが可能になり、年間約54トンのCO2排出量を削減できる見込みだ。

対象車両内訳:
・トーイングトラクター:9台
・フォークリフト:1台
・航空機牽引車:1台

本格運用開始日:2024年7月15日

バイオディーゼル燃料(BDF)専用タンク
JALは、千歳空港内作業車両でバイオディーゼル燃料の通年運用。

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