イメージ(CFM56)
707と共通のルーツを持つ米空軍のKC-135空中給油機。エンジンはターボジェトのJ57で、その民間型であるJT3Cは初期の707に装備された。
707の胴体を縮めて軽量化し、さらに主翼を改良することで短い滑走路からでも運航できるようにした720。この時代の707と同様にJT3Cを装備した。
JT3Cの前方にファンを追加してターボファン化したJT3D。前方のやや太くなっている部分がファンカウルで、その後方のスリットがバイパスエアの出口。
747用のオリジナルエンジンとして開発されたJT9Dは、当時としては画期的なバイパス比5を達成。開発は難行したが、ワイドボディ旅客機の時代を拓いた。
DC-8-61が装備したJT3D。基本的には707が装備したのと同じエンジンだが、バイパスエアを通すファンカウルが707用よりも長いのが特徴だ。
A320やA321に装備されているV2500。サイズ感としてはJT3Dとあまり変わらないが、バイパス比は約3倍の4.5、推力は約1.4倍になっている。
正面から見たPW1100G。バイパス比は12.5で、ファンを通して向こう側の景色が見える。中心近くに見える小さなブレード列がコンプレッサーの入口。
V2500を装備したA320ceoとPW1100Gを装備したA320neo。エンジンの太さの違いと、それでも推力がほぼ同じということに驚く。大きく違うのは燃費だ。
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