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今日のフライトはエアバスA340-300、スターアライアンス塗装の機体です。久々に見るA340はとてもスマートで、同サイズのA330と比べてより豪華に見えます。そして、エンジンの小ささは最近の旅客機を見慣れている身としては逆に新鮮に映ります。機体規模は異なるものの、往年の名機DC-8を彷彿とさせるシルエットですね。
A340のデビュー当時の写真です。ヨーロッパで新しく誕生した期待の超ロングレンジャーA340に、ローンチカスタマー2社(エールフランス航空、ルフトハンザドイツ航空)の塗装がよく似合っています。Photo: Airbus
A340のコクピットです(資料写真)。A320からさらにフェイルセーフやリダンダンシーが高まっていて、4つのスラストレバーが誇らしげです。今見ても先進的なコクピットです。Photo: Airbus
この座席番号が記された出っぱりには優れた機能があり、端には禁煙サイン、その両側に座席列が表示されています。地上ではこの座席列のバックライトが点灯し、搭乗後自分の席が探しやすくなっています。そしてエントリードアが閉じられるとこのバックライトは消灯、禁煙サインだけになるのです。さらに離陸後に客室乗務員のコールボタンを押すと、座席列のバックライトが点灯して客室乗務員が該当する席を見つけやすくなります。現在の最新鋭インテリアを装備したエアバス機にもこのコンセプトは引き継がれていますので、また見つけてみてください。
導入当時はまだ個人用モニターが装備されておらず、このOHS中央部からブラウン管のモニターが展開され、映像を楽しんでいたのです。今の基準からするとOHSも小さめですが、当時は長尺物も入る大容量OHSとして注目を集めました。
北京首都空港の出発ロビーの写真です。日本の空港とはコストのかけ方も段違いで、旅の高揚感を高めてくれます。
ECAMのエンジン計器も当然のことながら4つ表示されています。現在の主流である液晶画面ではなく、ブラウン管というのも時代を感じる部分です。しかしブラウン管の画面は、コクピットが暗いときなどは逆にコントラストが高くて見やすいように思います。
A340-200/-300のエンジンは、非常に特徴的な形をしていますね。この場所から見ると、最新の飛行機と比べてエンジンと地上のクリアランスが非常に大きいのがわかりますが、これもエンジンの小ささゆえです。
兄弟機であり双発のA330のエンジンは、写真手前側のエンジンと同じ場所に装着されています。そのさらに外側にエンジンが装備されたA340はやはり特別感が違います。
機上の気象レーダーの画像は、このようにNDに映し出されます。実際この画面では回避する判断は難しいですが、レーダーの反射強度や角度を変えて解析します。客室からは、このように雲の真上を飛んでいることがわかりますが、写真のような雲ですとある程度強めの揺れが断続的に入ることが予想されます。
コース料理となっているビジネスクラスの機内食。まずは前菜からいただきます。
最終的には3万8,000フィートまで上昇しました。左側の速度計からもわかる通り、巡航速度はマッハ0.81程度です。
詳しい説明は省略しますが、GPSの電波妨害に遭うとナビゲーション関係に影響が出ます。通常出ないメッセージが多く出ていますが、これらはすべて予想された不具合表示です。
この時代、まだ非常口は「EXIT」と表記されていますが、最近の機体はピクトグラム表示で非常にわかりやすくなりました。長距離フライトではトイレに立ったついでにストレッチをするために、このような非常口付近のスペースの余裕はとてもありがたいですね。
他の機種よりもゆっくり目の巡航速度で、ひたすら続くユーラシア大陸の上を進みます。
高度を降ろすと、徐々にドイツらしい景色が広がってきました。川沿いに発展する街と、畑のコントラストがなんとも綺麗ですね。
A340には、A330にはないセンターギア(写真左)が装備されています。古くはDC-10などでも見られたこのセンターギア、着陸時に唐突に接地するらしく、なかなか扱いが難しいようです。
この姿を見られるのも、あと僅かとなりました。皆さんも絶大な安心感がある4発機の醍醐味を味わってみませんか?
古くからあるフランクフルトのターミナルは、羽田などと同じく増築を重ねていて複雑な形状です。騒音問題にも敏感なドイツでは、アプローチや使用滑走路についてもさまざまな制限があります。