連載

JAC取材の裏で~かごしま空港ホテルとの惜別

【連載】月刊エアライン制作余話
 月刊エアラインを毎月刊行するにあたっては、当然ですが取材、誌面制作、情報収集、打ち合わせなど、さまざまなことが行なわれています。そんな誌面作りで起こった印象的なエピソードを不定期にお伝えします。

文:本誌編集部 写真:本誌編集部
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かごしま空港ホテル
「かごしま空港ホテル」。空港からも見えるこの看板は、鹿児島空港の一部と言っても差し支えないほど、そこにあるのが当たり前の存在でした。

半世紀の歴史を紡ぐホテル

 鹿児島空港での宿泊といえば、真っ先に候補に挙がるのが「かごしま空港ホテル」。夜間に到着あるいは早朝に出発する便を利用する際や、空港から離れないスポッターの皆さんにとっては、特に馴染みが深いのではないでしょうか。かくゆう私も鹿児島空港を訪れる際は大抵取材なので空港から近い、こちらにお世話になっていました。

 創業は1972年といいますから、現在の鹿児島空港が開港したその年に開業して、ともに半世紀を歩んできたことになります。鹿児島空港から見える「空港ホテル」の看板は、大空港のようにホテルが林立するような環境ではないこともあって、その存在感は際立って見えました。

 そんな歴史あるホテルが3月31日を持って閉館すると聞き、本誌4月号JAL特集内で紹介する日本エアコミューター(JAC)さんの取材の折、おそらく最後になるであろう一泊をしてきました。おそらく何度かリノベーションはされていると思いますが、いまも新しすぎない設えで、とても落ち着ける客室が好きでした。

 3月末に閉館したあとは取り壊されるそうで、宿泊はもちろん、この看板を見ることができる時間も残りわずかのようです。

送迎のワゴン車。空港から歩けなくはないけど、荷物を持って歩くには面倒…という絶妙な場所で、送迎のお世話になった方も多いのでは?
客室です。典型的なビジネスホテルですが、華美すぎす無機質すぎないデザインで、機能面でも作業机ありコンセント豊富と非常に使い勝手のよいホテルです。
窓から見える管制塔と飛行機。外から聞こえるエンジン音に、空港の近くにいる幸せを抱けます。
筆者個人としては、おそらく今回が最後の宿泊。カードキーを返却して別れを告げました。
【連載】月刊エアライン制作余話  月刊エアラインを毎月刊行するにあたっては、当然ですが取材、誌面制作、情報収集、打ち合わせなど、さまざまなことが行なわれています。そんな誌面作りで起こった印象的なエピソードを不定期にお伝えします。

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