連載
壱岐島から長崎までの空路、30分 壱岐空港
【連載】ニッポンの空港
機種更新でATR42-600就航へ
九州と朝鮮半島の間にある対馬と壱岐は、印象としては福岡県に近いが長崎県に属しており、壱岐空港には長崎空港を拠点とするORCが就航している。開港は1966年で、主な就航路線は長崎と福岡、そして対馬だったが、対馬はORCが長崎航空だった時代に廃止。また福岡線はエアーニッポンやORC、壱岐国際航空が運航していたが、1991年にジェットフォイルが就航したことによって利用率が低迷するようになり廃止された。一方で長崎空港とは直線距離では110km程度、しかも海路では陸地を大きく迂回しなければならないためかなりの時間を要する。こちらは、やはり飛行機が圧倒的に便利といえる。
滑走路の長さは1,200mで、ORCは短胴のDHC-8-100に中胴のDHC-8-300のエンジンを組み合わせたDHC-8-200を運航。同型機は製造が終了したため後継機選定が難航していたが、2023年にATR42-600が導入された。
壱岐空港 DATAIKI/RJDB
標高:12.5m
面積:20ha
運用時間:8:00-19:00
滑走路:RWY02/20 (1200×30m)
着陸回数:2018年度 797回(国内797回・国際0回)、2019年度 789回(国内789回・国際0回)、2020年度 736回(国内736回・国際0回)
乗降客数:2018年度 3万4千人(国内3万4千人・国際0人)、2019年度 3万3千人(国内3万3千人・国際0人)、2020年度 2万2千人(国内2万2千人・国際0人)
就航会社:ORC
所在地:長崎県壱岐市
供用開始日:1966年7月10日
種別:地方管理空港
設置管理者:長崎県
※ この記事は月刊エアライン2022年5月号特集「ニッポンの空港」を抜粋・再編集したものです。
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