連載

長崎・福岡と結ぶ、国境の島の空港 対馬空港

【連載】ニッポンの空港

文:芳岡淳
X Facebook LINE
旅客ターミナルには、ボーディングブリッジが1基のみ設置されているが、
旅客ターミナルには、ボーディングブリッジが1基のみ設置されている。

737-500退役後、プロペラ機の運航

 対馬と九州を結ぶ拠点として1975年に開港した対馬空港。長崎県の離島では、対馬の他に、壱岐島、福江島、小値賀島、頭ヶ島に空港が設置されているが、同空港は長崎県の離島空港の中で五島福江に並んでジェット機の運用に対応した設備を有しており、1,900mの滑走路を備えている。しかし、ANAから737-500が退役した以降にジェット機による運航は行なわれていない。
 現在は、ANAとオリエンタルエアブリッジの2社が就航しており、ANAはDHC-8-Q400を使用した福岡線を、オリエンタルエアブリッジは、自社のDHC-8-200の他、ANAからDHC-8-Q400をリース導入して福岡線と一部の長崎線に投入している。オリエンタルエアブリッジでは、今年1月に長崎線において早朝・夜間便の実証運航を行ない、週末を中心に通常のダイヤには存在しない便が運航され、それに伴って同空港の運用時間も一時的に延長された。

対馬空港 DATA

対馬空港 DATATSJ/RJDT

標高:65m
面積:63ha
運用時間:7:30-20:30
滑走路:RWY14/32 (1900×45m)
着陸回数:2018年度 3千百回(国内3千百回・国際0回)、2019年度 3千3百回(国内3千3百回・国際0回)、2020年度 2千4百回(国内2千4百回・国際0回)
乗降客数:2018年度 26万人(国内26万人・国際0人)、2019年度 25万4千人(国内25万4千人・国際0人)、2020年度 15万5千人(国内15万5千人・国際0人)
貨物取扱量:2018年度 291t(国内291t・国際0t)、2019年度 245t(国内245t・国際0t)、2020年度 173t(国内173t・国際0t)
就航会社:ANA、ORC
ターミナルビル・貨物施設の管理:対馬空港ターミナルビル株式会社
所在地:長崎県対馬市
供用開始日:1975年10月10日
種別:地方管理空港
設置管理者:長崎県

※ この記事は月刊エアライン2022年5月号特集「ニッポンの空港」を抜粋・再編集したものです。

【連載】ニッポンの空港

関連キーワードもチェック!