連載
ヨーロッパの珍しい飛行機が続々やって来る! トルコ南部のリゾート、アンタルヤ空港へ
アンタルヤの撮影環境②:午前は北風、午後は南風運用が基本だった
アンタルヤの撮影ポイントはいくつかあるものの、基本的に外周からのスカイショットのみとなります。今回訪れた各ポイントを下の地図に描いてみました。
空港には滑走路が3本ありますが、筆者が訪問した2024年夏は西側のRWY18C/36Cが着陸用、東側のRWY18L/36Rが離陸用と明確に分けて運用。最も西にあるRWY18R/36Lは隣接する軍の基地用で、民間機は原則使用しません。また一般的に朝は北風運用(RWY36側)でスタートしたのち、11時前後に南風運用(RWY18側)に変わることが多く、筆者が滞在した4日間とも概ねこの運用でした。
また昼前後のアンタルヤは太陽が高く光線状態が悪いのに加えて、たとえスカイショットでも陽炎の影響が。身体を休める意味も込めて、筆者のように11時ごろ〜15時ごろまではホテルでゆっくりすると良いと思います。ちなみにホテルは空港そばの「ICホテルズ・エアポート」がおすすめ。宿泊費は少々高めですが、プールやジムを完備しています。ただし館内のレストランはお値段が張るので、「モール・オブ・アンタルヤ」のフードコートを活用しました。
ロシアのエアラインを今でも撮れる貴重な空港
そして、現在は多くの国で乗り入れが禁止されているロシアのエアラインですが、トルコは今でも乗り入れることができる数少ない国。実はロシアの人々の間でもアンタルヤは人気で、かつては日本でもお馴染みだったアエロフロート・ロシア航空やS7エアラインズをはじめ、レッドウィングスやイルアエロ、UTエアーなど、ボーイング777-300ERからスホーイ・スーパージェット100まで、エアラインも機種も多種多様な顔ぶれでやって来ます。
日本からもワンストップ、フライトの多い夏に訪れたい
そんな魅力たっぷりなアンタルヤ空港は、トルコ最大の都市であるイスタンブールから空路で1時間半ほど。イスタンブール線はターキッシュエアラインズなどが深夜帯も含めて24時間フライトを運航しているほか、前述の通りヨーロッパ各地とも結ばれているため、日本からもワンストップで行くことが可能です。
訪れるなら、もちろん夏がおすすめ。冬は航空券も安いですが、それはバカンス客がほとんどいない=面白い飛行機もあまり来ないということ。
地中海の太陽を浴びながら、ひっきりなしにやってくるヨーロッパの多様なヒコーキを撮る。「海とビーチ? そんなものより空とヒコーキ!」ってタイプの方には、もってこいのデスティネーションです。
でも…せっかく来たのだから少しくらい街に出てアンタルヤを満喫してくださいね。古代遺跡を巡ったり、ビーチで地中海の太陽を存分に浴びたり。また水を注ぐと色が変わる不思議なお酒、「ラク」を片手にいただくトルコ料理も最高ですよ!
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