連載
ANA就航の“おいしい”空港 庄内空港
【連載】ニッポンの空港
県北部、庄内地方の利便性向上
近年は正式名称とは別に愛称を設ける空港も多いが、庄内空港はといえば“おいしい庄内空港”だ。地域ゆかりの名勝や偉人を掲げるケースは多いが、形容詞は珍しくユニークだ。しかし、庄内地方は米どころであるし、果物の生産や養豚業なども盛んな土地であると知れば納得だろう。
そんな庄内空港が開港したのは1991年。周辺を山と海に囲まれた山形県酒田市と鶴岡市の境に位置しており、大都市圏とのアクセス向上と周辺の工業団地に拠点を置く企業の需要を見込んでの開業であった。
新空港らしく当初からジェット機に対応、滑走路は2,000メートルで方位は09/27とされた。ターミナルビルは3階建て+屋上送迎デッキという構造で、2本の搭乗橋を備える。逆光ながら送迎デッキの眺望も良く、近隣には緑地を活用した公園もあり、撮影環境は良好だ。かつてはANAの伊丹線や新千歳線、2019年にはジェットスター・ジャパンの成田線も就航していたが、現在はANAの羽田線のみの設定となっている。
庄内空港 DATASYO/RJSY
標高:22.0m
面積:107ha
運用時間:7:00-22:00
滑走路:RWY09/27(2000×45m)
着陸回数:2018年度 2千百回(国内2千百回・国際17回) 2019年度 2千2百回(国内2千2百回・国際18回) 2020年度 1千2百回(国内1千2百回)
乗降客数:2018年度 40万3千人(国内40万人・国際3千7百人) 2019年度 42万9千人(国内42万6千人・国際3千8百人) 2020年度 8万3千人(国内8万3千人)
貨物取扱量:2018年度 544t (国内544t) 2019年度 656t (国内656t) 2020年度 365t (国内365t)
就航会社:ANA
ターミナルビル・貨物施設の管理:庄内空港ビル
所在地:山形県酒田市、鶴岡市
供用開始日:1991年10月1日
種別:地方管理空港
設置管理者:山形県
※ この記事は月刊エアライン2022年5月号特集「ニッポンの空港」を抜粋・再編集したものです。
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