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キッザニア・ハノイのエントランス。ベトナム航空カラーの727と同社グランドスタッフの制服を着たスタッフが、指で「K」のサインを作って出迎えてくれた。
キッザニア・ハノイがあるロッテモール・ウエストレイク・ハノイ。ハノイ最大級の商業施設で水族館やホテルも併設されている。
空港のようなチェックイン(エントランス)カウンター。このあとイミグレーションもあって、“キッザニア国”に入国することになる。
ベトナム航空関連の職業体験としては現在はパイロットだけだが、今後は客室乗務員も検討されており、いずれはグランドスタッフも加わるかもしれない。
チェックインすると、ベトナム航空のロゴも入った本物そっくりのボーディングパスを渡される。これはマニアも欲しがりそうだ。
空港らしくない「建物」なのは、パイロットの訓練センターだから。内部には子供でも扱えるフライトシミュレーターが6基設置されている。
キッザニアではキッゾという通貨が使われ、訓練などには料金を払い、仕事をすれば給料が支払われる。最後は売店で好きな商品と交換できる。
パイロットの制服を着て教官の説明を聞く。パイロットに求められるのは、乗客の命を守ること。そのためにも、しっかり訓練してください。
教官が操縦方法を教える。小さい子供に教えるのは大変そうだが、知識のある高い年齢の子供の方が質問なども本格的でむずかしくなるという。
機長、しっかりしてくださいと思うような操縦でも、教官がやさしく修正する。ほめて伸ばすのが、ここの訓練方針のようだ。
エントランスの727。中に入ることはできないが、長く技術系の教材機として手入れされてきたのでコンディションは悪くないはずだ。
最初は737かなと思ったが、727と気づくきっかけがノーズギア。タイヤ側面に水はねを防止する出っぱりがあるのはリアエンジン機ならではだ。
ノーズギアのブレーキも727の特徴だ。ただし寒冷地ではブレーキの熱で溶けた氷雪が再凍結して各部を固着させるトラブルがあり、ANAではあまり使われなくなったという話を元整備士から聞いたこともある。
子供向けの施設ながら、マニアが喜びそうな機体の履歴も説明されていた。その情報からさらに元ANAのJA8331であることが判明した。
1974年頃に羽田空港で撮影したANA時代のJA8331。後に大韓航空に売却されたが、1991年に胴体着陸事故を起こし、テクニカルカレッジの教材として使われることになった。