ニュース

カンタス航空、新千歳=シドニー線を再開! 夏を求める日本人とオーストラリアのスキー愛好家を再誘致

12月15日、カンタス航空が新千歳=シドニー線の運航を再開した。かつて2019年12月~2020年3月まで運航していたものの、パンデミックにより運休状態であった同路線は、約6年ぶりに復活を果たした。2026年3月28日まで、週3便(月・水・土)で運航する。

文:土岐将太 写真:土岐将太
X Facebook LINE
国際線ターミナルの搭乗ゲート付近で開催された記念セレモニー。駐日オーストラリア大使館のヘレン・スティリアヌ 副大使(右から2番目)らも登壇し、運航再開を祝った。

両国からの観光客誘致に期待、来シーズンからは増便や就航期間の延長も検討

 12月15日、オーストラリアのフラッグキャリアであるカンタス航空が、新千歳=シドニー線(QF107/108便)の運航を再開した。週3便(月・水・土)、2026年3月28日までの季節運航で、機材はエアバスA330-200を使用する。同社は2019年12月に新千歳へ初就航したものの、新型コロナウイルスのパンデミックを受け、2020年3月をもって運休。今回は約6年ぶりの運航再開となった。

 新千歳からの運航再開初便となるQF108便の出発を前に、国際線ターミナルの搭乗ゲート付近では記念セレモニーが開催された。セレモニーにはカンタス航空のニック・マクグリン アジア地区上級副社長のほか、駐日オーストラリア大使館のヘレン・スティリアヌ 副大使や加納孝之 北海道副知事も参列し、テープカットで再就航を祝った。

就航記念のフラッグを持ち、撮影に応えるQF108便のクルー。

 セレモニー後の取材に応じたマクグリン氏は、新千歳線の再就航について「暖かな休暇を求める札幌の旅行者の皆さまに、シドニーへのダイレクトアクセスを提供すると同時に、オーストラリアのスキー愛好家の皆さまに、世界的に有名な北海道の雪や多彩な観光資源への直接的なアクセスを提供する路線です。日豪双方向の観光需要の拡大と交流の促進に貢献したい」と述べた。さらに、来年以降については需要を見極めながら増便や就航期間の延長を検討していきたいとした。

取材に応えるカンタス航空のニック・マクグリン アジア地区上級副社長。「カンタス航空にとって日本路線は重要な市場。今後も引き続き投資を行ない、市場をさらに成長させていきたい」と意気込んだ。

 69番搭乗ゲートでは、カンタス航空のマスコットキャラクター「マチルダ」もお見送りに参加し、搭乗開始までの間、乗客との記念撮影に応じた。搭乗開始後には、初便の乗客にオーストラリアのチョコレートビスケット「ティムタム」がプレゼントされ、マクグリン氏らがゲートで見送った。

 QF108便は定刻より少し遅れた20時22分に新千歳を出発し、シドニーのキングスフォード・スミス国際空港へと向かった。

カンタス航空のネットワークと就航都市を紹介してくれた、同社のマスコットキャラクター「マチルダ」。
新千歳からの初便となったQF108便のクルー。
初便の搭乗客を見送るマクグリン上級副社長とマチルダ。搭乗客には、オーストラリアの国民的なお菓子「ティムタム」が配付された。
新千歳線の初便にアサインされたエアバスA330-200(VH-EBO)。シドニーまでは約11時間のロングフライトだ。
新千歳空港国内線ターミナルのセンタープラザで開催された記念イベントでは、行き交う人々に向けて、カンタス航空の新千歳線の再就航をアピールした。

関連キーワードもチェック!