整備中のJALボーイング777-300ER(登録記号:JA741J)をバックに記念撮影。
道中と空港内の案内を担当した藤原夢莉亜さんは、2019年入社で現在キャリア7年目のバスガイド。同社に在籍する約100人のガイドの中でも、航空知識が求められる空港ツアーを担当できるのは、わずか約20人に限られている。
参加者はコアな飛行機ファンのみならず、観光を目的とした人も多い印象だった。「飛行機のことは全く分からないが、一度格納庫を見学してみたかった」というご夫婦のように、空港見学そのものを目的とした乗客も少なくなかった。
食事会場は、ジャルロイヤルケータリングで機内食の開発や試食に使用される部屋。飛行中と同じように、カートで一人ずつ機内食がサーブされ、部屋いっぱいに広がるパンの香りが食欲をそそった。
献立は、黒豚と黒毛和牛を合わせたハンバーグ(ポリネシアンソース)を中心に、海老とズッキーニのソテー、鴨ロースト、きのことベーコンのキッシュを一皿に盛り合わせた洋食メニュー。さらに、2種のブレッドとフレッシュフルーツもセットで提供された。
ジャルロイヤルケータリングの堀内陽彦さんが、機内食を解説。堀内さんは大阪・吉兆で和食調理の経験を積んだ後、「JALコーポレートシェフ」に就任し、数多くの機内食を手がけてきた。今回提供されたハンバーグについては、洋食メニューでありながら、ソースに胡麻・ニンニク・生姜を使った和食ベースの味付けがポイントだという。
JAL国内幹線の主力機、エアバスA350が出発準備を行なう様子。2階建てバスならではの高い視点から、作業の様子を見学することができた。なお、午後の時間帯は、JALが使用する第1ターミナルは飛行機に対して逆光側、第2・第3ターミナルは順光側となる。
バスは第3ターミナルで折り返し、滑走路横の離着陸エリアへと進んでいく。車窓から見える第1ターミナルには、多くのJAL機がずらりと並び、壮観な光景が広がっていた。
A滑走路付近で数分間バスを停車させ、車内から着陸機を鑑賞する時間が設けられた。滑走路まではわずか約100mとあって、機体が着陸する際の迫力やスピード感を間近に体感できた。
ガイドを担当した藤原さんは、以前から飛行機に乗るのが好きだったとのこと。飛行機について勉強する中で、機種や外国の航空会社を見分けるのが大変だったと話していた。解説のベースとなっているのは、飛行機ファンの社員が協力して作成したという専用教本。
乗車した「アストロメガ」の2階席最前部から後方を撮影。座り心地の良いシートと、ゆとりあるシートピッチが特徴。窓は外から見ると黒いスモークガラスだが、車内からの景色に違和感はない。本格的に飛行機撮影を行なう場合でも、色温度の調整や色かぶり補正を施せば、問題なく仕上げられるだろう。
JALのボーイング737-800が夕陽をバックに着陸。制限エリアでは、視覚だけでなく、エンジンの轟音や空気の振動、そして匂いまで体感できた。
制限エリアドライブの最後には、日没間際の夕陽に富士山、そして着陸するJAL機が重なるという絶景が広がった。やがて太陽が完全に沈むと、空港の景色は一気にトワイライトモードへと移り変わっていった。
すべての見学を終えたのち、ティータイムとして、JAL韓国路線のビジネスクラスで提供されている抹茶プリンが振る舞われた。
ツアーは予定通り、東京駅丸の内南口に到着。今回乗車したアストロメガ(写真右)と、後方に並ぶ通常のバスを見比べると、2階建てバスならではの高い座席位置がよく分かる。
TOPニュースJAL×はとバス「羽田空港ベストビュードライブ特別編」、旅客機の魅力を凝縮した一日に密着!