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「エミレーツ・トラベル・ストア大阪」オープン! 対面型店舗で日本でのプレゼンスを拡大を狙うエミレーツ航空
オンライン化が進んだ現代の航空業界においては異色ともいえるエミレーツ航空の新展開が、7月8日、大阪都心にオープンした直営店だ。果たして、その真意はどこにあるのか。オープン初日の新店舗を取材した!

まずは大阪から、日本市場でのブランド力をさらに高める!
エミレーツ航空は7月8日、JR大阪駅前の商業施設「KITTE大阪」1階に日本では初めてとなるブランド直営店「エミレーツ・トラベル・ストア大阪」をグランドオープンさせた。関西を拠点に、日本市場での存在感をさらに高める狙いがある。今後は関東にも出店を計画しているという。
店舗面積は110㎡。カウンターを3つ設置し、世界150都市に就航する強みを活かし、航空券の予約・販売のみならず、旅そのものをオーダーメイドする感覚で提案・販売を行なうコンセプトだ。日本と目的地を往復するだけでなく、顧客のニーズに応じた自由な旅程を組めるように、ホテルのコンシェルジュサービスさながらのサービスを目指すとしている。もちろん、日本語のほか多言語に対応するスタッフが常駐する。
このほか店内には、ドバイや就航都市を背景に写真が撮れる「セルフィーミラー」も設置され、旅の気分を盛り上げる工夫や、エミレーツ航空ならではのラグジュアリーで洗練された空間が特徴となっている。



今あえて、対面でカスタマーと接することの重要性
オープニングセレモニーに先立って行なわれたプレスカンファレンスで、エミレーツ航空エグゼクティブ・バイス・プレジデント、ナビル・スルタン氏は「多くのエアラインがオンライン化を進める中、このような対面型の店舗は非常にユニークな取り組みだ。エミレーツが持つ150都市に及ぶ就航地から“提案”することが重要と捉えており、直接カスタマーと接することが大事だ」として、リアル店舗を展開する意義を語っている。
UAE駐日大使シハブ・アルファヒーム氏、大阪府知事の吉村洋文氏らが出席したオープニングセレモニーにおいても、ナビル氏は「日本はエミレーツにとって非常に重要な市場である」と挨拶し、それに応えるように吉村知事も、「大阪とドバイは姉妹都市。交流を深める拠点になることを期待している」と語った。




エミレーツ日本路線が幕開けた大阪の地
エミレーツ航空の日本路線は、2002年10月に関西=ドバイの直行便を皮切りに就航。以来、成田、羽田に路線を拡充し、デイリーで運航している。また、2018年10月からはエアバスA380を関西線に投入。コロナ禍による運航停止などもあったが、2024年6月からは、プレミアムエコノミーを追加した4クラスの最新コンフィギュレーションへと刷新されたA380により、エミレーツ航空が誇る最新のサービスを提供している。
オンライン予約が業界の主流となるなか、空港から離れた都市部の中心にあえてリアルな接点を設けるエミレーツブランドの挑戦が、日本でどのように受け入れられるか今後も注視していきたい。

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