ニュース

エアアジアX、A321XLR×70機導入に向けた覚書。ナローボディ機で長距離路線を効率的に運航へ

長距離路線にも投入できるナローボディ機として、A321XLR×50機の購入と、20機の取得権に関する覚書を締結。納入は2028年から2032年にかけて予定される。

文:本誌編集部
X Facebook LINE
エアアジア塗装のエアバスA321XLRのイメージ図。
エアアジア塗装のエアバスA321XLRのイメージ図。Image: Airbus

 エアアジアXは7月5日、エアバスとの間でA321XLRを最大70機導入する覚書(MOU)を締結した。

 キャピタルAグループの子会社として、マレーシアのクアラルンプールを拠点にエアバスA330を運航するエアアジアXは、主にアジア圏の中距離路線の運航を担当している。しかし現在、マレーシア証券取引所から注意銘柄指定(PN17)をされているキャピタルAグループの再建計画の一環として、A320ファミリーを運航する短距離部門であるエアアジアを、エアアジアXに統合する計画が進行中だ。統合後はA320ファミリーとA330という、短距離向けのナローボディ機と中・長距離向けのワイドボディー機の双方を運航することとなり、長距離路線にも就航できる航続距離を持つナローボディ機であるA321XLRは、これらの中間的なポジションに位置する機材となる。

 A321XLR×50機の購入と、20機の取得権が含まれている今回の覚書は、総額12.5億ドル相当。エアアジアXでは中央アジアや中東、ヨーロッパといった長距離路線をより効率的に運航できるとしており、現在保有しているA330では供給過多となってしまう路線の開設にも期待がかかる。今回覚書が締結された機体は、2028年から2032年にかけて納入される予定で、グループが目標として掲げる2030年までの年間旅客数1億5,000万人、創業以来の累計旅客数15億人の達成に向けた一助となるだろう。

覚書締結式の様子
覚書締結式の様子。マレーシアのアンワル・イブラヒム首相(中央)の立ち会いの下、エアアジアXの親会社であるキャピタル Aのトニー・フェルナンデスCEO(中央左)と、エアバス商用航空機部門のクリスチャン‧シェラーCEO(同右)により締結された。
長距離路線にも投入できるナローボディ機として、A321XLR×50機の購入と、20機の取得権に関する覚書を締結。納入は2028年から2032年にかけて予定される。

関連キーワードもチェック!

関連リンク