ニュース

ハワイアン航空、シアトル=成田線に就航。アラスカ航空グループの新たなステージが始まった

これまでハワイと日本各地を結んできたハワイアン航空。アラスカ航空との統合を受け、初めてハワイ以外からの路線を開設した。

文:本誌編集部
X Facebook LINE
62番ゲートでのテープカットに臨む、ハワイアン航空のジョー・スプレイグCEO(中央左)ら関係者。

 ハワイアン航空は5月12日(現地発)、シアトル=東京(成田)線に就航。同社の日本路線では初めて、ハワイ以外からの路線となる。

 2024年9月18日、アラスカ航空グループがハワイアン航空を買収を完了し子会社化。今回、そのアラスカ航空の拠点であるシアトルから新路線を開設したことは、同グループの新時代を象徴するものだ。これまでナローボディ機のみを保有し、アメリカ国内線や近隣諸国への国際線の運航にとどまっていたアラスカ航空グループ。ハワイアン航空が保有するワイドボディ機を活用してシアトルから長距離路線を飛ばし、アラスカ航空の豊富なネットワークと繋ぐことで、これまでのマーケットにとらわれない新たな需要を獲得する構えだ。実際、シアトルはアラスカ航空の最大の拠点であり、成田から同地を経由して米国内の100都市以上へ乗り継ぎが可能だ。

 こうしたシアトル発着の長距離路線の第1弾となった成田線。現地時間5月12日の午後に飛び立った初便・HA823便は、日付が変わった5月13日夕方、成田空港のRWY16Lに着陸した。機材は日本=ハワイ路線でもお馴染み、ビジネスクラス18席・エコノミークラス260席の計278席を装備するエアバスA330-200だ。

シアトル=成田線に投入される、ハワイアン航空のエアバスA330-200。Photo: Yuta Warrens/AIRLINE

 折り返しのシアトル行きHA824便の出発前、搭乗口の62番ゲートでは記念セレモニーを開催。ハワイアン航空CEOのジョー・スプレイグ氏のほか、アメリカ大使館、成田国際空港株式会社(NAA)、国土交通省 東京航空局 東京空港事務所から来賓も招かれた。そして、行き先はシアトルとはいえ、そこはハワイの航空会社。新路線の開始を祝うテープカットの際には、ハワイの伝統的な祝祷と祝辞が披露された。

 ハワイアン航空のシアトル=成田線は、毎日運航。さらに、この新体制を象徴する2路線目として、同社は9月12日からシアトル=ソウル(仁川)線にも就航する計画だ。

【ハワイアン航空 シアトル=成田線 スケジュール】
HA823便:シアトル(13時45分)発→成田(翌日16時00分)着
HA824便:成田(18時25分)発→シアトル(11時40分)着

62番ゲートではアラスカ航空とハワイアン航空のフォトパネルや、アラスカ航空の全米ネットワークを紹介するバナーを設置。成田発の初便となったHA824便の乗客には、両ブランドのロゴが入った扇子とランチトートバッグがプレゼントされた。
これまでハワイと日本各地を結んできたハワイアン航空。アラスカ航空との統合を受け、初めてハワイ以外からの路線を開設した。

関連リンク