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「Fry to Fly Project」で量産化された国産SAF。関西空港でJAL旅客便に初供給

国内の廃食用油をを使用した国産SAF(持続可能な航空燃料)が初めて旅客便に供給。国産SAFのサプライチェーンが本格始動した。

文:本誌編集部
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関西国際空港では、記念イベントが開催された。

 JALと関西エアポート、日揮ホールディングス株式会社は、廃食用油を原料とした国産SAF(持続可能な航空燃料)を、初めて旅客便に供給した。

 今回使用された国産SAFは、国内の廃食用油を原料とした国産SAFで航空機が飛ぶ世界を実現することを目指す「Fry to Fly Project」を通じて量産化されたもの。旅客便への供給の第1号となったのはJALのJL891便(関西→上海・浦東)だった。関西空港における旅客便へのSAF供給も、今回が初めてだという。

 供給されたSAFは、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYが、大阪府堺市のコスモ石油堺製油所構内に所有する製造設備で量産したもの。SAFFAIRE SKY ENERGYは日本のSAF製造事業者として初めて、持続可能な製品の国際的な認証であるISCC CORISA認証を取得している。

 2024年12月には国内初となるSAFの大規模製造設備が完成し、2025年4月から安定的なSAFの製造が開始。さらに今回、旅客便への供給が実現したことで、国産SAFのサプライチェーンが本格始動した。

「Fry to Fly Project」
「Fry to Fly Project」のイメージ。
国内の廃食用油をを使用した国産SAF(持続可能な航空燃料)が初めて旅客便に供給。国産SAFのサプライチェーンが本格始動した。

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