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日本貨物航空(NCA)が就航40周年。記念ロゴ機を運航中!
日本貨物航空(NCA)は5月8日、就航40周年の記念ロゴをデザインした機体を公開。1985年に国内で2番目の国際線就航エアラインとして飛び立ってから40年。本邦唯一の747運航エアラインとしても存在感を放っている。

日本貨物航空(NCA)は5月8日、創立40周年記念ロゴ機を成田空港の同社ハンガーで報道公開した。
1985年5月8日20時50分。45/47体制下でJAL(日本航空)のみが定期国際線を運航していたなか、成田=サンフランシスコ=ニューヨーク線で貨物便の定期運航を開始したNCA。ANAが初の国際定期便を運航したのは翌1986年のこと。国内エアラインとして2番目に国際線定期路線を開設し、45/47体制に区切りをつけた。
その後もアジア、米国、欧州とネットワークを展開。現在は8機のボーイング747-8Fで週55便を運航している。747-8Fの単一フリートを維持しているのも特徴で、2012年に導入した同機は初号機が機齢13年目に入り、そろそろ後継機の話も出てくる頃だろう。
近年の同社で大きな話題となっているのが、ANAグループ入りだ。日本郵船が保有する株式をANAホールディングス(ANAHD)が取得する計画が明らかにされたのは2023年7月のこと。これまでに6度の延期が繰り返され、いまなお実現はしていない。5月8日現在も大きな動きはない。ただ、5月30日に開かれたANAHDの2024年度(2025年3月期)決算発表記者会見において、ANAHDの芝田浩二社長は、「NCAの連結化に向けた最終調整に注力する」、「4月になって進展が見られたと思っている」と、新たな株式交換の効力発生日として提示されている5月23日の予定日までには何らかの目途を立てたいとの希望を示している。
また、昨今は米国のトランプ大統領による関税政策も、同社の事業に影響を及ぼす可能性がある。同社は米国、中国に太いネットワークを展開し、成田を経由した中国=(成田)=米国の貨物輸送が大きなウエイトを占めるようになっている。成田を経由することで、より多くのペイロードを搭載できるのは大きな利点であるという。現時点では大きな影響はないとのことであるが、注視している状況だ。

風雲急を告げるといっても過言ではないであろう現況にあって迎えた就航40周年。機体後方の左右に、10枚のデカールで構成された492×245cmの記念ロゴが描かれた。NCAのイメージカラーであるオーシャンブルーとスカイブルー、そして親会社である日本郵船グループのイメージカラーである赤があしらわれたデザイン。日本郵船グループとして、空と海のイメージを融合したカラーリングだ。
今回報道公開されたJA12KZに先だって運航を開始している機体もあり、今後、段階的に全機に貼付していく予定となっている。NCAでは40周年ロゴを話題の一つとして、同社の知名度アップを図り、採用活動や営業活動に活かす方針だ。また、さらなる発展に向けて次の10年も邁進していくとの意気込みを示している。
