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シンガポール航空、A350-900に新キャビン導入。ULRにはファーストクラス設定
新型の豪華な座席など、プレミアムな旅行体験を刷新する。
シンガポール航空は、41機のエアバスA350-900型機に最新の機内設備を導入する計画に11億シンガポールドルを投資する。旅客機の改装は2030年末までに完了する見込みだ。
7機のA350-900ULRに新しくファーストクラスキャビンを導入し、世界最長路線の空の旅における新たなベンチマークを確立する。旅慣れた搭乗客のニーズを細部まで考慮して設計された豪華なファーストクラスの座席は、最高な機内体験を保証する。
ビジネスクラスは、プライバシー、快適性、利便性を高めた革新的な機能を備えた新しい座席で、さらに快適な空の旅を楽しめる。この新型の座席は、41機すべての機材に導入される予定だ。
エアバスA350-900型機のファーストクラス・ビジネスクラスの座席は、広々としたレイアウトと人間工学に基づいたデザインで、多様なニーズに合わせて新たに設計された。これらの座席は、シンガポール航空が今後導入するボーイング777-9にも搭載される予定となっている。
また、プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスの客室も併せて改装され、より快適な空の旅を楽しむことができる。これらの機内設備の刷新に加え、シンガポール航空の次世代機内エンターテインメントシステム「クリスワールド」では、すべてのクラスでカスタマイズ機能が向上し、より幅広いライフスタイルのオプションが提供される。ファーストクラスとビジネスクラスでは、新しい機内エンターテインメント用スクリーンも搭載される。
34機あるエアバスA350-900は改装後、ビジネスクラス42席、プレミアムエコノミークラス24席、エコノミークラス192席の構成となり、初の改装機は2026年第2四半期の運航開始を予定。7機のA350-900ULRは、ファーストクラス4席、ビジネスクラス70席、プレミアムエコノミークラス58席の構成で、2027年第1四半期の運航開始を予定している。全機の改装が完了するのは2030年末となる見込み。
さらに、シンガポール航空が今後導入する長距離路線用ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスの機内設備の詳細、最新の機内エンターテインメントシステム「クリスワールド」については、ボーイング777-9、改装されたエアバスA350-900型機の就航開始が近づいた段階で発表する予定だという。