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Peach、成田=奄美線の就航10周年で成田発便をお見送り。節目の機材は旧バニラエア機

Peachの成田=奄美線が、2014年7月1日の就航から10周年を迎えた。成田空港ではPeachや関係各社のスタッフが横断幕を掲げて奄美への出発便を見送った。

文:本誌編集部 写真:本誌編集部
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Peachの成田=奄美線が就航10周年を迎えた。

 7月1日、Peachの成田=奄美線が就航10周年を迎えた。同路線は2014年7月1日にバニラエアが開設したもので、2019年にPeachとバニラエアが統合された際には、同年10月26日のバニラエア最終便に先立つ10月1日からPeachが運航している。

 成田空港発着唯一の奄美大島路線として開設されて以降、安価に奄美大島を訪れることができる路線として、“LCCが需要を創出した路線”の象徴的な存在にもなっている。2021年から2022年にかけては、コロナ禍の影響もあってバニラエア塗装のままとなっていたJA08VAを「Fly Peach to AMAMI」特別塗装機として運航していた。

 就航10周年にあたってPeach成田オペレーションサポートセンター センター長の潮田高志氏は、「これまでに約135万人ものお客さまに奄美線をご利用いただき、運航を通じて地域活性化、関係人口・交流人口の拡大に貢献してきた。今では若い方だけでなく、ご家族連れやシニアの方など、幅広いお客さまにご利用いただいている」と説明。

 那覇線や石垣線のようにリゾートの旅というよりは、自然を楽しみに行く利用者が多いことから、季節による変動があるのが同路線の特徴だという。実際、この夏スケジュールでは6月30日まで週4往復(月・金・土・日)と週末を中心とした運航となっていた。

 しかし、これから夏休みを迎えるにあたっては大きな期待をしており、7月1日からは成田=奄美線をデイリー化。さらに、3月末から運休していた関西=奄美線も同じくデイリー運航で再開する。成田線については、すでに8割程度の予約を集めており、「LCCは直前で予約が入るので、さらに伸びることに期待を寄せている」とのことだ。

Peach成田オペレーションサポートセンター センター長の潮田高志氏(右)。これまでの成田=奄美線を振り返るとともに、利用者や地元自治体などへの感謝の言葉を述べた。
成田発MM541便の搭乗ゲート。この日は57Aスポットからの出発となった。

10周年の節目は旧バニラエア機での運航。横断幕を持ってお見送り

 この日の成田発奄美行きMM541便(07時00分発→09時30分着)の使用機材は、バニラエアから移管されたJA14VAが充当された。“たまたま”とのことだが、これもなにかの縁かもしれない。

 あいにくの雨模様となった成田空港だが、Peachやグラハンの関係会社のスタッフが集まり、この日のために用意された横断幕を持って感謝のメッセージを伝えた。そして、180席仕様の機材に174名(幼児3名を含む)が搭乗した好調の便を、盛大に手を振って見送った。

使用機材は旧バニラ機のJA14VA。MM541便は07時07分にプッシュバックを開始した。
地上からの見送りに手を振って応えるパイロット。同便にはパイロット、客室乗務員合わせて8名が乗務した。
MM541便に手を振るスタッフ。横断幕はこの日のために作られたものだ。
滑走路へ向けて地上走行を開始したMM541便を盛大に見送った。
Peachの成田=奄美線が、2014年7月1日の就航から10周年を迎えた。成田空港ではPeachや関係各社のスタッフが横断幕を掲げて奄美への出発便を見送った。

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