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ツーリズムEXPOジャパン2024で旅の完全復活を海外へアピール。9月26日~29日開催。2025年はセントレアへ
公益社団法人日本観光振興協会、一般社団法人日本旅行業協会、日本政府観光局は6月11日、国内最大級の旅のイベント「ツーリズムEXPOジャパン2024」の開催概要発表会見を実施した。ツーリズムEXPOジャパン2024は9月26日(木)から29日(日)に東京ビッグサイトで開催される。
公益社団法人日本観光振興協会(日観振)、一般社団法人日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)は、毎年恒例の旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン」の2024年開催を発表した。
2024年開催について、JATA会長でツーリズムEXPOジャパン2024の実行委員長を務める髙橋広行氏は「2年ぶりに東京で開催することになった。今年は日本における国内旅行、海外旅行、そして訪日インバウンド旅行が復活している姿を世界に向けて発信する絶好の機会と捉えて準備を進めている」と意義を説明。
テーマには「旅、それは新たな価値との遭遇」を掲げる。本テーマについて、「旅は素晴らしい出会いが待っており、人の心を豊かにしてくれる。そして受け入れる方々の心も豊かにしてくれる。まさに双方向で新たな価値を遭遇することが、旅の普遍的な素晴らしさ。その価値を体感できる世界最大級の展示商談会」であることを示したものとなっている。
また、スペシャルサポーターに、俳優の山口智子さんが就任することも発表された。山口さんは旅を通じて文化を伝える活動によって兼高かおる賞を受賞するなど、スペシャルサポーターに適任だとしており、山口さん自身もメッセージビデオで旅の素晴らしさを伝えたいとの意気込みを示している。
イベントでは、展示商談会のほか、新たな旅の創造をテーマにしたフォーラム&セミナー、インドやサウジアラビアのプレゼンなども予定するレセプション、顕彰事業である「第8回ジャパン・ツーリズム・アワード」の開催を予定。
展示商談会では多数のブース出展が予定されており、「海外からの出展が4割以上を占めるなど、「日本からのアウトバウンド市場への期待の表われであると受け止めている」(髙橋広行 会長)と現状の説明があった。この海外からの出展4割という数字は、コロナ禍以前の数字に近いものだといい、国別の出展でも現時点で80か国程度と、コロナ禍前の100か国に近づいてきているという。
今年は日本における海外旅行自由化60周年の年にもあたり、これをテーマにした兼高かおる財団協力による特別企画展示も予定。髙橋広行 会長は「日本からのアウトバウンドが人数ベースでコロナ前の6割と(国内旅行や訪日インバウンドに比べて)歩みが遅い。背景には円安や旅行費用の高騰、航空座席の回復が進んでいないなど色々ある。理由を並べても解決にならないが、ツーリズムEXPOジャパン2024は回復させる大きなフックになると思っている。80か国から出展いただいており、日本のアウトバウンドに対する期待は高く、いろいろな展開をしていただけると期待している。アピールをしっかりして機運を醸成し、海外旅行の復活につなげたい」と意気込みを示した。
2025年は愛知県開催、セントレアを双方向交流の拠点に
会見では、来年2025年の開催について、「ツーリズムEXPOジャパン2025愛知・中部北陸」として、愛知県のセントレアに隣接するAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)を会場に、2025年9月25日~28日に開催することも発表された。
髙橋広行 会長は中部北陸エリアの愛知県を会場とすることについて、大きく3つの理由を挙げた。
一つはオーバーツーリズムに対する課題解決。東京、大阪、京都を中心としたいわゆるゴールデンルートへの観光客集中が取り沙汰されるなか、「中部北陸エリアは昇龍道を始め、世界に通じる観光コンテンツが多く、訪日インバウンドの新たな拠点になりえる」とし、開催を通して世界に魅力を発信することで、中部北陸エリアへ誘客、旅行者の分散につなげ、さらには地域の活性化にも大きく貢献しようというねらいだ。
2つ目には、北陸復興支援を挙げ、「来年2025年においても、震災の回復途上にあるであろう北陸に、観光をとおして息の長い支援をすることで、風化させることなく被災地を盛り上げるという意味においても、ツーリズムEXPOジャパンの開催に大きな意義があると考えている」と説明した。
3つ目は、セントレアのさらなる国際化への寄与である。「世界的な有名企業、ユニークな地場産業が集積している世界に誇れるものづくりの中心でありながら、国際線の便数がまだまだ少ない。開催を機に国際的人流を活性化させ、セントレアを双方向交流の拠点とする、“国際化の発展”に貢献したい」との意気込みを示した。
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