このほど来日したターキッシュ エアラインズのアフメット・ボラット会長。前日の関西線で到着し、この日は奈良観光も楽しんだのだという。「奈良でもトルコからの観光客を見かけました」と話す。
会場入口に展示されていた、ターキッシュ エアラインズ・ロゴの折り紙インスタレーション。長距離を飛ぶ雁の姿からインスピレーションを得て、1961年に当時のトルコ航空が採用した。
ウェルカムスペースではトルコのさまざまな文化を紹介。ターキッシュティーやチャイはこの場で淹れてゲストに振る舞われた。
さらに進むとトルコの美しい自然や、同国内に22か所登録されている世界遺産なども紹介されていた。ボラット会長は「カッパドキアだけではない、トルコのさまざまな歴史や文化に触れて欲しい」と語った。
茶室風の会場で行なわれたプレス・プレゼンテーションでは、ターキッシュ エアラインズの最新動向の説明があった。同社は世界で最も多くの国に就航するエアラインとして知られる(現在131か国、353地点)。
盛大なガラディナーには幅広い分野からゲストが招かれており、テレビなどでお馴染みの顔もあった。日本路線の実績について、ボラット会長は「未来に期待ができる数字」と語る。
日本とトルコの友情を語る2つの史実を描いた、ターキッシュ エアラインズ制作によるドキュメンタリー作品「Kushimoto -串本-」を披露する場も設けられた。“史実”とは1890年に和歌山県串本沖で発生したオスマン帝国の軍艦「エルトゥールル号」の遭難と、その95年後の1985年、イラン・イラク戦争下のテヘランへ飛んだトルコ航空機による邦人救出フライトのことだ。このストーリーについては、5月30日発売の月刊エアライン7月号で紹介することにしよう。
「Kushimoto -串本-」の上映会では田嶋勝正 串本町長(写真)や、テヘランへの救出フライトに搭乗した元客室乗務員も登壇して、日本とトルコの友情を語った。